Twitter

最近のトラックバック

友人

2011年12月27日 (火)

ひまわりオジサン,サンタクロースになって被災地に現る!

夏のJRC高校トレセン(青少年赤十字のリーダー研修)で,震災ボランティアについての講師をお願いした「ひまわりオジサン」こと荒井勣さんが,クリスマスを迎えた被災地のこどもたちにプレゼントを渡しに来てくれました。

その様子が,読売テレビのホームページに動画で紹介されているので,ぜひご覧ください。

かんさい情報ネットten!
2011年12月23日 放送
思いを届けたい…神戸のサンタが東北へ
大津波の被災地にやってきたサンタクロース。クリスマスを笑顔で迎えてほしいと、プレゼントを準備したのは神戸の子ども達でした。
http://www.ytv.co.jp/ten/sp/index.php?dateList=201112

昨日電話をいただいたのですが,被災地のこどもたちに贈るクリスマスプレゼントを募集したところ,確か200箱で2000人分ぐらいが集まったとおっしゃってました。

その中には,神戸のこどもたちが準備したプレゼントもあったんですね。こういうところが,ひまわりオジサンの素敵なところ(すごいところ)だなーと思います。

今回のクリスマス企画には,夏のJRCトレセンに参加した生徒たちも誘っていただきました。生徒たちにも大きな刺激になったことでしょう。私も参加したかったのですが,仕事があって断念しました。でもこの番組で少し様子が分かってよかったな…ということで自分を納得させています。

…あー行きたかった!

<過去の関連記事>
2011年8月10日 (水)
高校生・青少年赤十字リーダーシップトレーニングセンター(宮城)
http://sphinx.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-6a64.html

2011年5月 3日 (火)
東日本大震災の被災地にお茶わん(食器類)を贈ろう!
http://sphinx.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-ff1f.html

2011年12月26日 (月)

Lion「再ログイン時にウインドウを再度開く」のチェックボックスをAppleScriptで自動的に外す

OS X Lion でシステム終了や再起動をさせるときに,「再ログイン時にウインドウを再度開く」のチェックボックスが必ずチェックされた状態で表示される。

普通,再起動やシステム終了をするのはマシンをクリーンな状態に戻したいときなので,このチェックマークは必ずポチッと押して外すことになるのだが,それが毎回となるととても煩わしい。にもかかわらず,これを通常オフにするのはなかなか難しいらしく,ネットで紹介されているのは「ターミナル」というUNIXコマンドを打ち込むアプリで行う,私にはちょっと触れたくないやり方だけ。

ところが,Applescriptを使って自動的にチェックを外す方法を紹介したページがあった。

これがやってみると大変簡単で,しかも便利なので,こちらでも紹介したい。

Lion OS停止時に「ウインドウを再度開く」のチェックを外す方法
http://blog.livedoor.jp/iblossom/archives/53021056.html
Macとかiphoneアプリ開発とか

1)こちらのページに書いてあるアップルスクリプトをコピーして,「Applescript エディタ」というアプリ(アプリケーションのユーティリティーフォルダの中にあるでしょう)を立ち上げたら,そこにペーストする。

2)「システム終了」などの名前で保存する。その時,私の場合はファイルフォーマットを「スクリプト」ではなく「アプリケーション」にして,アプリケーションフォルダに保存した。

3)そうすると Launch Pad に出てくるので,アクセスしやすいように Launch Pad の1ページ目に持ってくる。

Launch Pad で「システム終了」スクリプトを選ぶといつものウインドウが現れ,自動的にチェックが外れてくれる。

また,どうせなら再起動の時も同じようになってほしいと思って,再起動バージョンもつくった。これは,1行目の「«event aevtrsdn»」を「«event aevtrrst»」に変えるだけでOK。

これでとっても快適になった〜♪

(補足)
以前は,「システム終了」や「再起動」のウインドウが出たらスペースキーを押すことでチェックが外れていた。それでまあ納得していたのだが,OS X Lion を再インストールした後からこの技が使えなくなってしまった。(システム環境設定でフルキーボードアクセスの適用範囲を「すべて」にしているのに,スペースキーを押してもチェックが外れない)
理由は分からないが,おかげでAppleScriptでチェックを外す方法を知ることができたので,これで良かった。

2011年11月12日 (土)

みやぎ県民大学「生涯学習支援者養成講座・入門編」MAP体験

11月9日(水)に,みやぎ県民大学「生涯学習支援者養成講座・入門編」のファシリテーション講座を担当した。今年で3回目。参加者は,公民館やNPOなどで生涯学習にかかわっている方々で,20代から70代まで幅広い年齢層の皆さん。

MAPのアクティビティをつかってファシリテーションについて体験的に学ぶのが中心だが,その前に「解説編」として,ファシリテーションとは何かということや,この後に行う活動の意味や意図といった説明を行っている。

今年は参加人数が12名と,例年の3分の1だったこともあり,「解説編」でプレゼン・ソフトをつかうのはやめて,模造紙とホワイトボードでこぢんまりとやってみた。ちょうど前の週に読み終わったスティーブ・ジョブズの伝記に出てきた「自分の仕事をちゃんと分かっている人は,パワーポイントなんかいらないよ」というジョブズの言葉にも,少し刺激されたかもしれない。

今年の解説編では,私がつい先日参加した「親子ステンドリーフづくり」という講座を例にとって,参加者としてどう感じたか,この講座の参加者の満足感をもっと上げるにはどうしたらいいのかという話を,ファシリテーションという言葉を紹介しながらお伝えした。

その際のキーワードは多様性と一体感。生涯学習の○○講座というテーマに興味を持って集まってくる参加者だから,いわば同好の士。同好の士としての一体感を感じてもらいながら,それぞれの多様性(感性,アイディア,体験など)を発揮してもらって,講師と自分という関係だけでなく参加者同士が互いに影響し合えるような講座になると,参加者の満足感は高まる。また,講座の参加者がみんなでたどり着くゴールを明確に設定して,そこに向かっていくことで,一体感を感じることができる。参加者の多様性を引き出しながら,みんなをゴールに導いていくのがファシリテーション。

さらに,それを実現するためには準備が必要で,準備の目的は参加者が心の壁をさげて,互いに安心・安全な場をつくっていくこと。具体的には,情報の共有/ルールの確認/楽しい雰囲気作りの3点。では,実際に体を動かしながら,その辺のことを体験していきましょう。

こんなかんじで説明したけど,いかがでしょう? 皆さんもこの説明に同意します?
さて,MAP活動のシーケンスは次のとおり。午前中が安心・安全な場をつくる準備の活動で,午後が生涯学習講座の主活動という位置づけである(今回の主活動は「チームワークを高めよう」という講座だと仮定して,参加者の皆さんが講座を行うときはここをそれぞれの講座に置き換えてもらう)。

午前 ○ブリーフィング(名前を覚えよう,楽しく安全に,疲れたらタイム)
   ○キャッチ
   ○ラインナップ(誕生日,ここまでくる時間,呼ばれたい名前)
   ○セブンイレブン自己紹介(エムブレムを使って)
   ○ネームトス(右回り,左回り)
   ○LRネーム(右,左,私,あなた)
   ○ペア・コミュニケーション(好意的な関心の態度,聞きあう)
     ・今日の朝ご飯(1分)
     ・私のオススメの場所(3分)
     ・人とコミュニケートするときに大切にしていること(3分)

午後 ○親指チェック(今の体力は?)
   ○ブリーフィング(午前中の活動について,午後の活動について)
   ○はい・いは・どん!
   ○トレジャー・ハンティング(YESなら署名)
   ○紙風船お手玉
     ・1人で30回
     ・2人で30回
     ・2人で2個を同時に…
   ○オセロ紹介
   ○ワープスピード
   (ここから振り返り)
   ○3人で Good and New
   ○フルバリューカード(写真)で感想をひと言ずつ
   (解散の儀式)
   ○手拍子パーカッション

反省としては,午前中にポストイットを使ったルール作りの活動を入れたかったのに,時間がなくて入れられなかったこと。それから,午後のワープスピードの前に,もう1つか2つ,全員で課題に挑戦する活動を入れたかった。時間は決められているので,時間が足りないというのは言い訳になるのだけど…。

今回の講座で,私にとっての Good and New は,紙風船お手玉と手拍子パーカッション。

紙風船お手玉は,夏にMAP研究会で「体験ベースのクラスづくりワークショップ」を開いたときに,東京から参加してくれたりょうちゃんに教わったもの。紙風船を2人〜数人でトスしあう活動で,紙風船の数が増えると(例えば2人で2個とか),とたんに難しくなって,話し合いや「せーの」といったかけ声が出始める。これ,自分でもやってみたら,むちゃくちゃ楽しい! 紙風船を取り出すだけで,場が和んで会話が生まれるのも○。今回の講座でも「昔は富山の薬売りがただでくれた」「そうそう」と,年配の方中心に昔話に花が咲いた。

もうひとつの手拍子パーカッションは,一番最後の締めで行ったもの。いつもならみんなで丸く輪になっている状態で,両隣の人の手と自分の手でパンと一回拍手をして「みんなで一本締め」という感じで終わるんだけど,そこをもう少しエレガントにできないかなと思って,ふと思いついた。

思いついたと言っても,手拍子パーカッションのリズムは,インターネットで「手拍子の花束(バージョン1)」というのを見つけて,それをやってみたということでオリジナルではない。「手拍子の花束(バージョン1)」は4拍子の2小節という小さな作品で,3つのパートがそれぞれのリズムで手拍子をして,それを組み合わせていく。何度か練習した後,小さな手拍子から大きな手拍子へと音量の変化を付けながら4回繰り返した。4回目に思いっきり元気に手拍子でリズムを刻んで,ビシッと決まると,心地良い一体感が感じられた。

今回の講座でチームワークを高めた参加者の皆さんは,これから4回の講座の中で,小グループをつくって生涯学習講座の企画・立案をしていく。どんな企画が生まれるのかな。私も参加者の皆さんと,そこまで一緒にいたい気がする。

鳴子峡の紅葉〜東鳴子温泉「なんぶ屋」〜レストラン Rice Field

今年も文化の日に鳴子の紅葉を見に行った。昨年は雨上がりに朝日が当たり,それは見事な眺めだったが,今年は盛りを過ぎていたらしく,葉っぱが茶色っぽい上に,靄がかかって景色が全体的に白っぽく,写真写りもいまひとつな感じだった。

Img_1705_2 Img_1710

鳴子峡レストハウスから,遊歩道を谷底に下りていくと,沢沿いの紅葉を楽しむことができる。初めて行ってみたが,思ったより時間もかからず,足が疲れることもなかった。谷底には,上から眺めるのとはまた違った景色が広がっていた。

Img_1725 Img_1741

鳴子峡はいつも大変混雑するので,行くなら朝と決めている。家を6時に出る予定だったが,少し出遅れて6時半出発。大深沢橋手前の無料駐車場に着いたのが8時過ぎだった。いつもなら無料駐車場に駐められるかどうかという時間だが,この日は天気が悪かったこともあって,駐車場はガラガラだった。

遊歩道から戻ってレストハウスで買い物をし,車に戻ったのが9時半頃。そこから鳴子温泉郷に移動し,一之坂餅屋で栗だんごを買い,鳴子温泉駅で「湯めぐりチケット」を購入して東鳴子温泉に向かった。今回の温泉は「旅館なんぶ屋」。震災を機に日帰り入浴の料金が安くなっていて,湯めぐりチケット1枚(シール6枚がついて1200円)で,ちょうど親子4人が入ることができた。

Img_1750 Img_1751 Img_1756

日帰り入浴は10時から。私たちはちょうど10時に着いたので,入浴一番乗りで貸切状態。

帰りは高速道路を使わずに,一般道をノンビリと。途中,色麻町にある Rice Field というレストランで食事。前から気になっていたお店。カレーライスは私の好みではなかったけれど,家族が食べていたものをつまみ食いしたら美味しかった。

Img_0186

2011年9月18日 (日)

自閉症カンファレンス NIPPON 2011 に行きました(その2)

自閉症カンファレンスの発表で一番心を砕いたのは,どこでどうやって笑いを取るかということ。自閉症の療育を専門にする方々の話は,とても分かりやすくて,さりげなく笑いも織り交ぜてあり,私はいつも感心してしまう。私自身はあまりジョークが得意ではないので…というよりむしろ苦手なので,ジョークもその場の機転ではなく,自分なりにしっかり作り込んで持っていく。だって,20分間一度も笑わずに人の話を聞くなんて辛いですからね〜。

それはともかく,(その2)で書きたいのは,自分が聞いたメジボフ教授の講義についてだ。

「自閉症の人の学習スタイル」(ゲーリー・メジボフ ノースカロライナ大学教授)

TEACCHプログラムが明らかにしてきた,自閉症スペクトラムのこどもたちの学習スタイルについて,この10年間変わらずに大切にしてきた部分と,この10年で新しく追加したことについてのお話しだった。

印象に残ったのは,自閉症の人と定型発達の人の脳を比較すると,脳の各部分の働きはそれほど違いがないんだけれども,脳の各所を協働させる働きが自閉症の人の脳では弱い(脳内での情報の受け渡しの効率が悪い)ということが,この2〜3年で分かってきたというところ。

この脳のつながりの問題に関連して,意味を見つけ出すことの困難さや,次に何が起こるかという予測の困難さが生じる。したがって,ものごとのつながりをより良く理解するための情報や,次に何が起こるかという未来を理解できるための情報を提供することが大事。前者は例えば言葉の概念を学ぶときに絵や写真を一緒に用いることであり,後者の例としてはスケジュールが上げられる。

また,注意が狭い範囲に集中するという例として,テンプル・グランディンさんがこどもの頃,馬のことにしか興味がなくて,まったく勉強に実が入らなかったという話があった。その時,担任の先生は馬への強い興味を生かして,言葉や数学をすべて馬に関連させて教えたのだそうだ。

この話を聞いて思い出したのが,うちの高等部のHくんのこと。彼は勉強が大嫌いで,登校するなり「学校終わり,がんばった!」と何度も言うような生徒だ。音楽の授業で全員合奏をすることになり,Hくんは鈴の担当になった。しかし,まったく興味を示さない。そこで担当の先生は,鈴に彼の大好きなチーズバーガーの絵を貼り付けた。そうしたら,今までまったく興味を示さなかった鈴を,一生懸命叩くようになった。その状況で,公開研究会の日を迎えるのだが,その公開の授業で事件が起こった!

Hくんがあまりに一生懸命鈴を叩きすぎたために,チーズバーガーの絵が飛んでいってしまったのだ。これを見て,担当の先生は「あー,もう彼の演奏は終わった」と思った。ところが,Hくんは飛んでいった絵を拾いに行き,わざわざ鈴に貼り直して再び演奏に加わったのだ。この姿は彼の日頃の姿からは思いもよらない行動で,私たちはとても感激したものだった。狭い興味をうまく活用すると,こんなふうに生徒のやる気を引き出すことができるんだということを,教員みんなで学んだ出来事だった。

「TEACCHプログラム・コアバリュー2011」(ゲーリー・メジボフ ノースカロライナ大学教授)

コアバリューというのは,その組織が大切にしている価値感のこと。TEACCHに携わる人が共有している価値感や信念についての話だった。

TEACCH部のすべての関係者に,「日頃の仕事で何を大切にしていますか?」というメモを回し,戻ってきた回答をまとめる中から抽出されたものに,ショプラー先生が大切にしたことや,他の組織のコアバリューも加味しながらつくったとのこと。

その中で特に私の心にヒットしたのは「Psychology of Personal Development」(個人発達の心理学)の説明の中の次の言葉。

・自立で大切なのは能力を伸ばすだけではなく,自分に能力があると思えること(「自分はできる!」と思えること)が大切。
・そのためには,達成や成功を視覚的に確認できる手だてがあるとよい(例えばチェックボックスなどを使って)。
・自閉症の人は,自閉症の部分(特性)と同時に,人としてのその人という面も持っている。自閉症の部分だけに目を奪われずに,人として伸びていくことにも目を配る必要がある。

このあたりは,成功体験を積み重ねて自己効力感を高めようという,うちの高等部の研究ともリンクする話で,我が意を得たりとうれしくなった。

このコアバリューはたびたび改訂しているという。私はコアバリューはみんなの意見を集約してつくることも大切だが,つくって終わりというものではなく,それを折に触れて見直して,内容をブラッシュアップしていく過程にこそ,意味があるのではないかと感じた。

TEACCHのコアバリューを参考にして,例えば,光明支援学校のコアバリューとか,自分自身のコアバリューとか,いろいろつくってみると学びがあるのではないだろうか?

さて,今回の自閉症カンファレンス NIPPON 2011 では,この他にも,

・リー・マーカス先生の「自閉症の本人へのカウンセリング」の講義も勉強になった!
・「医療ルーム」でTwitterとFacebookでお付き合いをいただいている皆さんにお目にかかった!
・懇親会で梅永先生に紹介された若い初任の先生が,私の出身高校(鶴岡南高校)の後輩だった!
・自分の学校から3人もこのカンファレンスに参加した!(そのうち1人は会場で会ってビックリ)
・東京のど真ん中で3カ所も蚊に刺された!

など,楽しいうれしい出来事(だけじゃないけど)がたくさんあった。
本当に素敵な2日間だった。

自閉症カンファレンス NIPPON 2011 に行きました(その1)

8月27日(土)から28日(日)にかけて,早稲田大学で開催された自閉症カンファレンス NIPPON 2011に参加した。仙台から参加となるとお金も時間もかかるし,この日程だとすでに2学期が始まっているということもあって,最近はなかなか参加できずにいたが,やはり参加すると,毎回新しい学びがあり,昔からの仲間との再会があり,知識とやる気とエネルギーをもらうことができる。今回も素晴らしい2日間だった。

2002年に初めて開催されたこの研究会も,今年で10周年を迎えた。実は第1回の2002年に分科会で発表する機会をいただいて「ビデオによる視覚支援2例」という発表をした。今回10周年ということで,もう一度発表しませんかというお誘いをいただき,いいチャレンジを与えられたと思って,発表させていただくことにした。

いや,本当のところは,自分にその役が務まるとは思えなかったのでお誘いを受けるかどうかしばらく悩んだ。最近の自閉症療育事情にはまったくついていけてないし,TEACCHプログラムに基づく実践も皆さんに紹介できるレベルでできているわけでもない。

Finder001_2皆さんにお伝えできるとすれば,昨年度まで高等部で取り組んでいた,生徒の主体性を引き出す研究のこと。体験学習サイクルを意識した指導で生徒にたくさんの成功体験を与え,自己効力感を高めるという考え方や,その実践から導かれた「主体性を引き出す14の手だて」は,全国からカンファレンスに集まってくる意識の高い皆さんに,お伝えする価値があるかもしれないと思った。

そんなわけで,自閉症カンファレンスなのに,話の中に「自閉症」という言葉がほとんど出てこない発表ではあったが,時間をいただいてお話しをしてきた。分科会の進行をつとめていた村松陽子先生には,自己肯定感を高めていくことはとても大切で,その具体例を紹介してくれたのが良かったという趣旨のコメント(ちょっと記憶が曖昧…)をいただいたりして,会場の皆さんに概ね好意的に受け止めていただいたようでホッとした。

講演要旨:目標設定と体験学習サイクルで生徒のチャレンジを引き出す(自閉症カンファレンスNIPPON 2011)
http://hiroy.kir.jp/autism-conference2011.pdf

ビデオによる視覚支援2例(自閉症カンファレンスNIPPON 2002)
http://hiroy.kir.jp/tokushu/conference02/kouen/index.html

興味深かったのは,TEACCHにあまり関係がないと思っていた自分の発表の中に,メジボフ教授の講義内容と関連するところがいくつかあったところだ。自分たちが取り組んできたことに裏付けを得た気持ちで,これにはとても勇気づけられた。

ところで,余談にはなるが,今回の発表で私はひとつの挑戦をした。それは,発表のプレゼン資料を iPad2 でつくり,iPad2 の Keynote(プレゼンアプリ)で発表すること。

iPad2 に Apple VGAアダプタ をつなぐと,iPad2のディスプレイに映っている映像を液晶プロジェクタに出力することができる。特に難しい設定はなく,接続するだけで簡単に表示される。そうやって表示させたプレゼン画像を,iPad2 と Bluetooth接続した iPhone の Keynote Remote アプリで操作すると,iPhone でスライドをめくったり,発表原稿のメモを見たりすることができる。iPad2 を一度も触らずに,iPad2 の置き場所を気にすることもなく,お客さんの方を向いてプレゼンを進めることができて,とても快適だった。

323121_203634869696229_100001491538写真は,iPad2 の Keynote アプリでプレゼンをつくっている時の様子だ。iPad2 の Keynote アプリは,Mac本体の Keynote アプリよりシンプルなつくりになっていて,使えるフォントやトランジッションが少ないなど制約が多かった。でも,使っている間にその制約にも慣れて,アプリがシンプルな分,プレゼンもシンプルなつくりになって,かえって良かったかもしれない。ただ,プレゼン画面と発表者ノートの編集画面を同時に出せないので,プレゼンを見ながらセリフを考えて入力するのは辛かった。その作業だけは,データをパソコンに移動して編集し,それを iPad2 に戻すというやり方で行った。


2011年8月10日 (水)

JRC高校生トレセンメンバーが仮設住宅でお茶わん市を開催

※この記事の写真は拡大しません!

Cimg1965青少年赤十字(JRC)のトレセンが終わって3日後の日曜日,東松島市のグリーンタウンやもとの仮設住宅で,トレセンに参加した高校生たちが無料のお茶わん市を開催した。

このお茶わん市は,神戸から来たひまわりオジサンと,栗原市のNPO法人あづまーれの皆さんのサポートで実現した。

参加した高校生は,先日行われた2泊3日の青少年赤十字リーダーシップトレーニングセンター(トレセン)に参加したメンバーの一部で,石巻好文館,石巻商業,宮城水産,聖和学園,東北生活文化大学高校の生徒たち。この活動の発端は,トレセンで行ったワークショップである。

一つの班が,ワークショップの話し合いで,被災者の笑顔を集めて写真集をつくるという「笑顔・夢プロジェクト」という企画を生み出した。しかし,笑顔の写真を撮るには,何か笑顔になることがないと…。そう考えたときに,仮設住宅に入ったばかりの人に,ひまわりオジサンと一緒にお茶わんを配ったらどうだろうと思いついた。

ひまわりオジサンに相談したら,被災地に配るためのお茶わんはまだたくさんあって,ひまわりオジサンもその活動をサポートしてくれることになった。その班の中には,仮設住宅で暮らしている生徒がいたので,配布先はその仮設住宅にすることにした。実行する日は次の日曜日。トレセン終了間際にいろんなことがトントン拍子で決まっていった。

仮設に住む生徒は,帰宅してからさっそく,親に企画の内容を話し,自治会の人たちを訪ねて許可をもらい,掲示板に案内ビラをつくって貼り(上の写真),準備を整えた。

そして当日。

会場には,「笑顔・夢プロジェクト」を生み出したグループを中心に,他のグループのメンバーも手伝いに来て,みんなで汗を流した。

Cimg1945 Cimg1940

Cimg1948 Cimg1960

食器がたくさんつまった段ボール箱を車から降ろして運び,いろいろな食器を出して仮設の皆さんにオススメし,新聞紙や空き箱などを片付け,食器をたくさん入れて重くなった箱をおばあちゃんの家まで運んであげて…と,若さを生かして伸び伸びと活動していた。

お茶わん市はたいへん盛況で,仮設住宅に住む皆さんがたくさんいらっしゃって,持ってきたほとんどすべてのお茶わんが1時間ほどで引き取られていった。きっとその晩から,高校生たちが配った茶わんが活躍していることだろう。

Cimg2025そして同時に,「笑顔・夢プロジェクト」のための笑顔の写真撮影もぬかりなく。笑顔の写真をたくさん撮れたようだった。お茶わん市が終わってから,仮設の集会場に移動し,プリンタですぐに印刷して集会場の壁に次々と張り出していた。

今回のトレセンメンバーは,トレセンの3日間で友情を育んで,とてもまとまりのある集団になった。「この仲間で1つのクラスならいいのに」という声が出るほど男女関係なく仲良しで,ほんの1週間ほど前まではお互いまったく知らない者同士だったとは思えないほど,今日も仲良く,楽しく,笑顔で活動をしていた。

青少年赤十字には「気づき,考え,実行する」という態度目標がある。トレセンのワークショップでは,苦しんでいる人の存在に気づき,自分たちに何ができるかを考えて,最終日に発表を行う。いつもなら,最後の「実行する」は,それぞれのメンバーが自分の学校に帰ってから行うということになるのだが,発表しっぱなしで「実行する」がないままになってしまうことも少なくない。

今回は,トレセンが終わって3日後に,ワークショップで計画した企画を,生徒たちは実行してみせた。その実行力がすごいなと思うと同時に,こういう機会を与えてくれたひまわりオジサンに感謝したい。生徒たちは,この体験から,きっと大事なことを学んだことだろう。

今回参加した高校生たちは,10年後に復興した宮城県を引っ張っていく世代の人たちだ。こうやって日曜日にみんなで集まって,地域のために,友人のために楽しそうに活動する生徒たちを見て,心から頼もしいヤツらだなと思った。宮城の将来をこの生徒たちに託したい。しっかり頼んだぞ!

Cimg2016


高校生・青少年赤十字リーダーシップトレーニングセンター(宮城)

8月2日〜4日の2泊3日の日程で,国立花山青少年自然の家を会場に高校生の青少年赤十字リーダーシップトレーニングセンター(トレセン)が行われた。参加した生徒は32名。その中には,今回の震災で津波の被害を受けた宮城水産高校,石巻商業高校,石巻好文館高校,石巻工業高校の生徒もいた。

平成6年から毎年指導者として参加しているが,今年は震災対応で日本赤十字社宮城県支部が大変なことになっているので,てっきり実施されないものと思っていた。ところが,日赤は「こんなときだからこそやる」と言って開催した。震災後のこの時期に,高校生の青少年赤十字(JRC)のメンバーが集って,2泊3日の時間を共にしたことには大きな意味があったと,トレセンが終わった今,しみじみと感じている。

トレセンの中の重要な活動にワークショップがある。5名程度の小集団に分かれて,身の回りにある問題点を一つ取り上げて,それをJRC活動でどのように解決していくかを話し合う活動である。話し合った成果はJRCの活動企画の形にまとめて,最終日に発表する。

指導者からテーマを与えるときもあれば,与えないときもあるのだが,昨年度は「津波」というテーマを与えて話し合いを行った。昨年度の開催場所は志津川自然の家だったので,ワークショップに先立って,志津川の海沿いの集落をグループごとに歩いて,津波の時の避難路を示す看板などを見学した。その集落は,311の津波で壊滅的な被害を受けた。

そんなこともあって,今回の震災後に行われるトレセンで「震災」を無視して進めるわけにはいかなかった。しかし,参加する学校の中には校舎が津波に襲われて被害を受けた学校もある。生徒の中には,自宅が流されて仮設住宅で暮らしている生徒もいる。そのような「災害まっただ中」の状況で震災をテーマにトレセンを行うことで,生徒の心の傷をさらに深くすることにつながらないか? そんなことを心配しながらの開催であった。

以下,私が印象に残った部分を中心に振り返る。

<アイスブレーキング>

毎年私が担当する,トレセンで一番最初の活動が,このアイスブレーキング。冒険の森で行う予定だったが,霧雨が降ってきて,会場をオリエンテーション室に変更。予定していた活動のいくつかを差し替えざるを得なくなり,私としてはちょっと残念なスタートだった。しかし,生徒たちの作文によれば,この活動によって緊張した気持ちから解放されて,トレセンの3日間に前向きな気持ちになれたようだ。

・キャッチ
・ラインナップ(今朝の起床時間,通学時間,寝る時間,ニックネームの50音)
・ネームトス(右左の人を覚えてシャッフル)
・カテゴリー(携帯のキャリア,学年,ワークショップのグループ)
・ミラーストレッチ
・道場やぶり
・ビート

<学校紹介と震災体験の共有>

P1000100_21日目の夜に,学校紹介と震災体験の共有の時間を持った。生徒たちがそれぞれの学校でどんなふうに震災を体験し,それを乗り越えようとしているか。その一生懸命さが発表から伝わってきた。生徒たちは互いに真剣に仲間の学校の話を聞き,私たちは生徒たちのそういう姿にジーンとするものを感じた。

生徒たちが震災体験をどう伝え,どう受け止めるのか。私たちは不安で一杯だったが,生徒たちの様子を見て,安堵すると共にやってよかったと感じた。また,今回のトレセンメンバーはいつも以上に仲が良くなって一体感のあるチームになっていったのだが,そのスタート地点がここにあったと,今,感じている。

<ひまわりオジサンの講話>

2日目の午前中に,ひまわりオジサンの名前で知られている,NPOひまわりの夢企画の荒井勣さんに講話をいただいた。ひまわりオジサンは,阪神淡路大震災のときに震災ボランティアをはじめ,以来,日本各地の被災地でボランティア活動をされている方である。今回の東日本大震災でも全国からお茶わんを集めて仮設住宅の被災者に無料で配布するという「お茶わんプロジェクト」に取り組んでいる。

今回のトレセンを「震災」に焦点を当てて進めるに当たって,ぜひ荒井さんに話をしてもらって,震災時のボランティアとは何なのかを生徒たちに感じてもらいたいと思った。人生をかけてボランティアに取り組むひまわりオジサンの話に,生徒たちは感銘を受けた様子だった。また,ボランティアを行うに当たって,発想力と実行力が必要だと思った生徒たちも多かった。講話の後,班ごとに感想を話してレポート用紙にまとめたものを紹介する↓。

P1000135 P1000136

・東日本大震災の被災地にお茶わん(食器類)を贈ろう!
 http://sphinx.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-ff1f.html

<先見>

Img_2328今回の震災を体験して,身をもって感じたことの一つに,少し先の未来を見通すことの大切さがある例えば,支援物資は必要なものが刻々と変わっていった。今、必要なものが明日はいらなくなる。そのような状況の中で、必要になってから集めても意味がなくて,あらかじめ次を想定して集めておかないと役に立たなかった。

青少年赤十字のトレセンには「先見」という時間が朝一番の活動として設けられている。1日の最初に,これから起こる出来事について心の準備をしておくための時間である。今までは,生徒の個々の取り組みに任せていたところがあったが,私たちが震災で学んだのはこの「先見」の大切さであると気づき,今年はこの「先見」を生徒に意識的に伝えていこうと考えた。

そこで今回は,朝6時半に研修室に集合し,そこから施設周辺の自然のなかに一人で歩いて行き,誰ともしゃべらずに時を過ごすという活動にしてみた。みんな黙って思い思いの場所に歩いて行き,自然の中に佇みながら,自分に向き合っている姿が見られた(写真はその時に私が森で見ていた景色)。その後,トレセンのいろいろな場面で「先見」に関連付けて活動を進めることができた。荒井さんの講話の中にも,先を見て動く大切さについての話があった。最終日に書いた作文にも先を見る大切さについて触れた生徒が多く,生徒たちの心にしっかり刻まれたと思う。

<気づき,考え,実行する>

トレセン2日目から小グループに分かれ,「今,JRCができる震災ボランティア」というテーマでワークショップを行った。被災地の高校生として,またJRCの一員として,震災で苦しんでいる人にどんなことができるのかを考え,話し合った。JRCには「気づき,考え,実行する」という態度目標がある。ワークショップは,この「気づき,考え,実行する」を練習する場という位置づけである。

3日目に,話し合った成果の発表会を行ったときのこと。今年は話し合いの時間が例年より短かったこともあってか,発表内容のレベルがやや低かった。発表時間も与えられた時間の半分以下の班がほとんどで,すべての班が発表して講評を終えた時点で30分近く余っていた。そこで「今から20分の時間をあげるから,自分たちの企画内容についてもう一度考えて,修正点を模造紙に赤で書き入れてみよう」とやってみた。さらに残りの10分で各班から修正点の発表もしてもらった。

こういうやり方ははじめてだったが,これがとっても良かった! わずか20分の修正で,それぞれの班の企画内容が格段にレベルアップし,実現可能なものになった。生徒たちには「気づき,考え,実行する」ってこういうことだよ,と伝えた。

<ナイトハイク>

例年だと2日目の午後に,グループで野外を歩くフィールドワークを行うのだが,今回は震災をテーマにしていろいろ日程をいじったので,フィールドワークができなかった。その代わりに,2日目の夜に暗闇の森を歩く「ナイトハイク」をはじめて実施してみた。

ワークショップの班ごとに,ランタン1つと懐中電灯1つの灯りだけで,真っ暗な森を歩いてくる。迷ったりケガをしたりする生徒がでるといけないので細心の注意を払って実施したが,生徒たちには安全が守られすぎたようで,「もの足りない〜」と言いながら帰ってくる生徒が多かった。

それでも,森の中でライトをすべて消して,森の中から聞こえてくるいろんな音に耳をすませた経験が,とてもよかったと作文に書いた生徒がいた。生まれて初めてホタルを見たという生徒もいた。

<全体を振り返って>

そんなこんなで,いつも以上にあっと言う間の3日間が終わった。3日目には「みんなと分かれるのはさびしい」「この仲間で1つのクラスならいいのに」という声が聞こえてきた。トレセンの3日間を過ごすと,毎年必ず別れがたい気持ちになるものだが,今年の生徒は例年以上に3日間で結びつきを強め,仲よくなっていた様子だった。

きっと「震災」という非常時の中での3日間ということが,その理由の一つだろう。上に書いた活動以外にも,例えば救急法では三角巾で負傷者の手当をする方法を学んだ。震災の記憶の新しい生徒たちなので,いつも以上に熱心に取り組んでいた。

トレセンを行う前は,震災を話題にすることで,心の調子を崩してしまう生徒がでるのではないかと心配したが,生徒の様子を見ている限り,そのようなことはなかった。むしろ,震災という共通体験でみんながつながり,これから自分たちのできることをしっかりやっていこうという意欲が芽生えたようだった。

実は,このトレセンであるグループが企画した「笑顔・夢プロジェクト」という活動が,トレセンの3日後の日曜日に,東松島市の仮設住宅で実際に行われた。次の記事で詳しく書くが,そのプロジェクトには,企画したグループの生徒だけでなく,他のグループの生徒もたくさんサポートメンバーとして参加した。

2泊3日ともう1日のボランティア体験は,生徒たちにとってとても大きな学びの場となったと思う。この震災を体験した被災地の高校生たちが,これからどうなっていくのか,多くの人が注目していると思う。高校生は社会に影響を与える力を十分に持っている。この震災体験から何かを学んで,立ち上がってほしい。このトレセンがそのきっかけの一つになればうれしい。

体験ベースのクラスづくりワークショップ(1st Stage)

Mapws07317月31日(日)に,MAP研究会主催の教員向け講座「体験ベースのクラスづくりワークショップ」を開催した。教員経験が1年〜数年の若い先生(講師を含む)からベテランまで,20名の参加者が集まった。

このワークショップは,今回の震災を受けて急きょ開催されたものである。私たちのもとには,津波の被害を受けた沿岸部の学校で,特に若い先生がクラス運営に苦労しているという声が届いていた。津波の被災地では,二つの学校を一つの校舎に押し込めて学校運営せざるを得ない地域もあり,こどもたちも教職員も互いに疲弊していて,なかなかいつもどおりの穏やかな学校生活を送ることが難しい。

加えて,例年夏休みに行われている初任者の宿泊研修も今年は行われず,県の予算を復興に重点配分したために,教員のMAP研修会も今年度はまったく行われないということで,若い先生が悩みを分かち合ったり,ベテランの先生からアドバイスをもらうという機会も激減している。

そのような状況の下,MAP研究会が果たすべき役割があるだろうという話が6月の総会で持ち上がり,短い準備期間であったが,教員向けにMAPの講習会をすることになった。講習会の名称は「体験ベースのクラスづくりワークショップ」。今までの「MAP体験会」のような名前を敢えてつけずに,参加者に伝えたい内容をストレートに講習会名にした。

今回のワークショップのメインテーマはフルバリュー。児童生徒や担任の先生が,互いの存在や気持ち,考えを互いに尊重しあって,安心してその場にいられる教室をどうつくっていくか。これを1日の活動(体験)を通して学んでいくことにした。ワークショップのチラシには,次の3つのポイントを明記した。
・安心していられる教室をつくる
・互いに協力できる人間関係をつくる
・みんな笑顔で楽しめる活動の数々

互いに尊重しあって,安心していられる教室をつくるための手だてが「ビーイング」である。1日の活動時間を大きく3分割して,序盤はビーイングをつくるために必要な活動と雰囲気づくり,中盤はビーイングづくり,そして終盤はつくったビーイングを活用する方法を,それぞれ体験的に学んだ。

今回集まった参加者の集団が,そのままクラスのこどもたちの比喩となっている。参加者は個々のこどもたちがどんな気持ちで集団に参加しているかを自分の気持ちとして感じながら1日を過ごした。と同時に,1日の活動は,ひとつのクラスの1年の比喩になっている。10時にワークショップが始まったときは,互いに知ってる人が少ない「始業式」の頃。そしてお昼休みは「夏休み」。午後の活動が2学期,3学期で,活動が終わるときが終業式である。

【序盤の活動】
さて,序盤は互いに出会い,一人一人の名前や人となりを覚えながら,この集団での立ち位置を自分なりに探っていく時期である。

Img_3421 Img_3422 Img_3423

・キャッチ
・ラインナップ
・ネームスクランブル
・道場やぶり
・はい・いは・どん
・フープリレー
・デートの約束〜曜日でデート
・キーパンチ

と進んでいく。活動が進むにつれてどんどん気持ちがほぐれていき,キーパンチではいろんな意見が飛び交うようになってきた。

【中盤の活動】
集団で共通体験をある程度積んだところで,この集団のルールやマナーについて確認していく。一人一人の参加者がどんな気持ちで,今ここにいるのか。この集団にどんなことを望んでいるのか。言葉に出して,紙に書いて確認しあう。

Img_0635 Img_0639 Img_0643

・トレジャーハンティング
・ビーイング

今回のビーイングは,両手の形を書いて,左手の中に「学びやすい集団になるために自分がこうなりたいという目標」,右手には「そのために,今から自分がしていくこと」を書いてもらった。そして,みんなの手の輪の中に,「こんな集団になってほしい」「みんなにこうしてほしい」と思うことを書いてもらった。

手の型を取ってねというと,皆さん紙の端っこに手を並べようとする。それが,ちょっとした一言をもらうことでその呪縛から解かれて,写真のように躍動感のあるビーイングになっていった。

【終盤の活動】
ビーイングができたら,あとはそのビーイングを使いながら,さらに育てていくという体験である。

・Zoom/Re-Zoom
・エブリバディ・アップ

Re-Zoomの活動を「互いに見せてはいけない」というルールで取り組んだとき,どうしてもうまくつながらない小集団ができた。その場面で,参加者は全員で輪になって,互いに自分の持っている情報を伝え合った。全員の情報を共有した結果,その小集団のつながる場所が見えた。これはビーイングに書いた「みんなで!」という言葉が生きた場面だった。

また,二つの活動が終わってから,みんなでビーイングの周りに集まって,活動について話し合った。その中からいくつかのキーワードを,ビーイングに追加した。

【まとめ】
まとめは,1日の活動を通して学んだことを,自分の学校や教室に持ち帰るための時間である。1日の活動をしただけでは,教室にうまく持ち帰ることは難しい。活動の意味や自分の気持ちの変化などを振り返り,自分のクラスの状況と結びつけながら考えることで,どうやって持ち帰ったらいいかが見えてくる。

・振り返り(今日の気づきと学び)1人で考えてプリントに記入→3人組で話し合って共有
・プチ講座(フルバリュー/体験学習サイクル/チャレンジバイチョイス)
・フルバリューカードでひと言
・ヒューマン・チェア

4時半までの講座だったが,終了時間を30分もオーバーしてしまった。それでも,フルバリューカードの中から自分の気持ちに合った写真を1枚選んで,今の気持ちを発表してもらったときに,今回のワークショップをやって良かったと強く感じた。と同時に,こどもたちや先生が大変な日常を過ごしているんだなと,あらためて感じさせられた。

今回のワークショップは,PAJのはるみちゃんに全面的にスーパーバイズをいただいて行われた。また,東京都の派遣教員として南三陸町の入谷小学校の支援に入ってくれていたKAIさんには,私たちと一緒にファシリテーターとしてワークショップをつくっていただいた。さらに,玉川大学で冒険教育の研究をしているりょうちゃんも,このワークショップのために東京から来ていただいて,はるみちゃん,KAIさんとともに準備過程から3日間を共に過ごした。多くの方々の支援があって,ワークショップを開催することができた。この場を借りて皆様に感謝を申し上げます。

2011年8月 9日 (火)

月山トレッキング(姥ヶ岳〜牛首)

帰省2日目,今日は午前中がいい天気の予報だったので,計画にはなかったが,おじいちゃんと私とこどもたちで月山に山歩きに行くことにした。山歩きの用意はまったくしていなかったので,月山に行くには若干軽装過ぎる出で立ちではあるが…。

Cimg2030

今回のトレッキングコースは,姥沢登山口→月山ペアリフト→姥ヶ岳(うばがたけ)山頂→金姥(かなうば)→柴灯森(さいとうもり)→牛首(うしくび)→月山ペアリフトという周回コース。駐車場から出発してゴールまで,子どもの足で3時間のコースだった(昼食込み)。

姥沢駐車場に車を駐めて道路を少し登っていくと,姥沢登山口がある。ここで大人200円の月山環境美化協力金を支払って入山。さらにもう少し登ると月山ペアリフト下駅に着く。ここで往復チケット(大人1,000円,こども700円)を購入してリフトに乗った。リフトは結構長かったけど,途中,娘の手にトンボがとまったりなんかして,飽きずに上駅へ。

Cimg2035 Cimg2048

さっそく姥ヶ岳の山頂をめざす。いきなりちょっと急な坂が続いた。こどもたちは元気に登るが,大人はゼーゼー。姥ヶ岳の山頂からは天気がいいと鶴岡の街並みが見えるらしいが,今日は鶴岡方面から雲が次々と上がってきて,視界は真っ白。おじいちゃんが「ほら,雲が下に見えるよ。今,雲の中にいるんだよ」というと,娘が驚いて「雲の上って空気がないんじゃないの?」と。もしかして,このシーンは彼女にとって一生忘れられないシーンになったかも。(笑)

登山道の東側の斜面には時折日が差して,緑がキレイに輝いていた。その緑の中に木道が見える。あれが帰りに歩く道。

Cimg2059 Cimg2071

姥ヶ岳から少し下ってまた登る。登り切ったところが柴灯森(さいとうもり)。

Sany0076 Cimg2084 Cimg2094

柴灯森からもう少し先にいくと,今回のゴールである牛首に出る。木のベンチがあるので,そこに座ってお弁当を食べた。

月山の山頂は,ここから急な坂を30分程度登ったところにある。今日は出る時間が遅くなってしまったので,山頂をめざすのはあきらめた(装備も貧弱だし…)。娘はおじいちゃんが持ってきた双眼鏡で,あっちをみたりこっちをみたりして楽しんだ。

Cimg2136

ひと休みしたら,牛首から下って月山ペアリフト上駅へ。雪渓のわきを通る。雪渓からは湯気が出て,その下から沢がわき出してくる。これ以上高いところに水源はないので,この沢の水はすべて雪渓が解けたもの。けっこうな水量だな〜。触るととても冷たかった。

今日は下界は30℃以上の真夏日だが,ここ月山の山頂付近は,少し風が吹くと涼しいを通り越して寒いくらい。下りたくないな〜という気持ちだった。

Cimg2145 Cimg2155

夏の月山といえば高山植物。ニッコウキスゲがたくさん咲いていた。他にもチングルマやミヤマリンドウも見た。他にも名前の分からない,きれいな花がたくさん咲いていた。

しかし,こどもたちもだいぶ体力がついたものだ。おじいちゃんと一緒に山歩きをする機会も,あと何回できるかという状況だけど,こうやって一緒に登って山歩きの楽しさをたくさん味わってほしい。

«【新刊】大震災・自閉っこ家族のサバイバル(髙橋みかわ著)

2012年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

Flickr

  • www.flickr.com
無料ブログはココログ