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2009年4月 1日 (水)

社会性と感情の教育—教育者のためのガイドライン39

最近,Social and Emotional Learning が気になってしかたがない。今の学校に本当に必要なのは,これではないかと感じている。

Social and Emotional Learning は,日本語では「社会性と情動の教育」と訳されているようだ。その言葉でインターネットを検索すると,いろいろな文献が引っかかるので,独学で勉強できる。

今読んでいる本も,それらの文献の中でよく引用されている本だ。

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社会性と感情の教育—教育者のためのガイドライン39
M.J.イライアス 他著
小泉令三 編訳
北大路書房

まだ読んでいる最中だが,いろいろ刺激になることが書いてある。大事なことがたくさんあって,ラインマーカーでたくさん線を引きながら読んでいるが,その中でちょっと面白いな〜とおもったところを引用する。

ほとんどうまくいっていない薬物乱用防止プログラムは,仲間からの圧力,ストレス,対処,誠実さ,結果として起こることへの配慮といった社会性と情動の側面を子どもに理解させようとせずに,不法な薬物使用の危険性についての情報のみを子どもたちに与えている。

前後の文章がないと意味をつかみにくいかもしれないが,要するに「薬物防止プログラム」と銘打って,やるのは講師を呼んで講演会をして終わりというようなプログラムでは,まったく役に立たないということだ。

これが面白いと思ったのは,こういうのが日本ではありがちだから。…というより,日本ではこういうやり方でしかやっていないのではないだろうか。私の教員経験を振り返っても,性教育や安全教育など,すべて危険性の情報を伝える講演会をして終わりだったな〜。

たばこが自分や周りの人に有害だと知っていてもやめない人がいるように,危険性の情報を与えたからといって,その行動を抑制できるわけではない。薬物だって,友だちに誘われたりするわけだし,自分が精神的に参っているときに,忍び寄ってくることだってあるだろう。そういう社会性や感情にかかわる部分をきちんと学ぶことこそが,自分で責任ある選択をするためには必要なのだと思う。

薬物防止の講演会を何度開いても,効果は期待できない。そういうことを,うすうす感じていたとしても,ではどうすればいいのかという代替案が,教員にも浮かばないのではないか。今,私が学んでいる「社会性と情動の教育」の中に,その答えがある。そして,この「社会性と情動の教育」は,宮城県が平成12年度から全県で取り組んでいるMAP(みやぎアドベンチャープログラム)と重なる部分が大きい。

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