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2010年2月の3件の記事

2010年2月11日 (木)

カーソルの形を変えて,パソコンの画面で長い文章を快適に読む

ダイアログ Bar を主宰する西村勇也さんがつくった「ワールド・カフェの準備と手順マニュアル」というPDF書類を読んだ。新たな視点が得られてとてもワクワクしたのだけど,それは別な記事に書くことにして,この記事ではパソコン上でちょっと長い文章を読みやすくする工夫を紹介してみたい。

パソコン上で字面を追って長い文章を読み進めるのは,私にとってはけっこう心理的に負担が大きいのだが,皆さんはどうだろう。その負担の大きさは,1行読み終わってから次の行に読み進めるときに,目の置き位置が分かりにくいからだと思う。ウェブ上の記事では多くの場合,段落ごとにちょっとした隙間ができるため,その隙間を手がかり(目がかり?)にできるのだが,PDF書類のように紙に印刷したように表示された書類にはそのような隙間はないのが普通だ(私は印刷物も隙間ができるようにワープロソフトを設定しているが)。

そんなわけで,次の行に目を移すときに分かりやすくする方法はないかなと考えて,ちょっとしたことを思いついた。紙に印刷された文章を読むとき,しおりを横にして読んでいる行の下に置いて1行ずつずらしながら読み進めることがある。カーソルの形を変えるソフトを使って,カーソルを横線のように表示できれば,それに似たような仕組みにできるではないか!

私のマックには,カーソルの形をいろいろ変えることができる PinPoint というソフトが入っている。そのなかから,Full Screen Crosshair というスクリーン全体に伸びる十字線のカーソルを選んで,「ワールド・カフェの準備と手順マニュアル」を読んでみた。これはなかなかイケるアイディアだった。読んでいる文章の中身がよかったからということももちろんあるが,視線が迷子になることなく,気持ちよく読み進めることができた。

ちなみに,読んでいるときの画面はこんなかんじ。表示されている書類は「ワールド・カフェの準備と手順マニュアル」ではなく,特別支援学校学習指導要領解説<自立活動編>である。クリックで拡大する。

20100211_83711_3

とても快適だったので,途中から iPhone の Air Mouse Pro というユーティリティを起動させて,十字線の移動やページめくりは iPhone の画面で操作してみた。パソコンをちょっと向こうに押しやり,書類をパソコンの画面いっぱいに拡大表示して,操作は手元の iPhone で。珈琲を飲みながら優雅な読書タイムとなった。これは快適だ!


2010年2月 7日 (日)

他者と自分を比べはじめると勉強が嫌いになるのかな?

あなたは勉強が好きですか,嫌いですか? と100人に聞いたら,どれくらいの人が好きと答えるだろう。

ほとんどの人が嫌いと答えると思うが,そう答える人も,おそらく最初から(生まれつき)勉強が嫌いなわけじゃないよね。きっとピカピカの1年生のころは,勉強が好きだったんじゃないだろうか。

小学校に入学したときは勉強が楽しかったのに,いつしかそうでもなくなり,次第に「積極的に嫌い」になっていく。そのなれの果てが大人。ほとんどの人は学校を卒業してしまうと,勉強しなくなってしまうようだ。

こどもたちに勉強を教える先生も,今日は研修がありますなんていうと「え〜〜〜!」とうんざりした気持ちになる。こどもたちには勉強を教えても,自分は勉強をしたくないらしい。そういう気持ちは私の中にもあって,教員になってから今まで受けてきた研修を振り返ると「勘弁してよ」と言いたくなる研修の時間はたくさんあった。

どうして研修が嫌なのかなと自分に聞いてみた。返ってきた答えは,

・自分の興味に合っていないことが多い
・研修を受けて感じるのは自分の至らなさ(できなさ)だけで成長の実感がない

今まで受けた研修には,「こんなことも知らないんですか」「こんなこともできないんですか」「このレベルまでは到達してくださいよ」というニュアンスが伴っていたような気がする。研修を主催する側にそういう意図はないにしても,受けるとそう感じてしまう。

こういう感覚は,学校のクラスでこどもたちが授業に対して感じる感覚と,もしかしたら同じなのかな。自分があまり興味の持てない教科で,自分のレベルに比べてかなり上のラインまで到達するように要求される。授業を受けて感じるのは,自分のできなさだけ…。

勉強が好きだったこどもが,いつから勉強嫌いになるんだろうと疑問に思ったんだけど,こう考えてくると,ちょっと答えが見える気がする。

成長とともに興味が分化すると,自分の好きな分野とそうでもない分野がでてくる。そうすると,例えば算数や理科がとても得意な子は授業にくっついてどんどん先に進んでいくけど,自分はなかなか進めずに,友達からどんどん離されていく。こういう経験を毎日積めば,それは勉強が嫌いになるよね〜。

他の人がどんどん進んでいくのに,自分だけ置いていかれるという感覚は,他者を基準にした感覚だ。教員研修で自分の至らなさを感じるときも,基準が他者にある。自分の不得意なところで,他者を基準にして自分と比べてしまうと,苦しくなるのは当然だよね。

勉強が楽しいのは,過去の自分と比較するときだ。勉強することで,昨日の自分より視野が広がったり,できることが増えたり,新しい自分に会えたりするのはとても楽しい体験だ。そこに他者との比較という視点が入ると,まるでつまらないものになる。楽しいはずの勉強を,わざわざつまらなくしてやっているのが,もしかしたら今の教育現場ということではないだろうか? それってとてももったいないことではないだろうか?

2010年2月 6日 (土)

校内研究 as Cafe(研究をカフェのように)

うちの学校では今年度と来年度の2年間,生徒の主体性を引き出すことをテーマに校内研究を行っている。私はその中で高等部の研究係だ。研究紀要の締め切りが迫っている今日この頃だが,一昨日,高等部の教員で今年度の実践の振り返りとまとめの話し合いを行った。

学校の研究の話し合いというと,会議室に集まって,研究担当者のプレゼンを聞いた後,質疑応答をするという進め方が多く,楽しくない,重苦しい雰囲気の話し合いになるのが一般的だ。こういう話し合いは参加するのもうっとうしいが,会議を開く研究担当者の気持ちもいいものではない。

でも…今回の研究は「生徒の主体性」を引き出そうという研究なんだから,研究の進め方にも主体性がないとね。というわけで,一昨日は会議室ではなくプレイルームに集まって,ワールド・カフェでやってみた。

使える時間は1時間半弱なので,話し合いは2ラウンドまで。お茶の用意は当番の学年に頼み,お湯はプレイルームの近くのクラスに頼んだ。生徒を帰した後,短い時間で液晶プロジェクタなどを準備して,みんなの集合を待つ。

Keynote001_2開始時間に近くなると,カップとペン,それに生徒の机と椅子を持って(これらを一度に持つのはとてもたいへん!)みんなが三々五々集まってきた。机を4つ合わせて島を作ることと,飲み物の場所をアナウンス。

最初は,今日の話し合いの目的と,ワールド・カフェについて簡単な説明。このあたりは,先日参加した国営みちのく湖畔公園でのワールド・カフェがとても参考になった。

だいたい理解していただいたところで,ラウンド1のテーマを発表。テーマは「あなたの今年度の授業実践の中で,生徒が主体的に学んでいた授業の様子について紹介してください」というもの。事前に研究の振り返りアンケート用紙で,この質問に答えてもらっている。それを説明してもいいし,それ以外の話でもいいということにした。

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ちょっと画質を落としてあるので見にくいが,だいたいこんな(←写真)感じで,和やかに話が進んだ。生徒机はいろんな高さがあるので,4つ並べて半分に折った模造紙を敷くとデコボコしちゃって書きにくいことが分かった。でも,そんな文句は出ずに,みんな話し合いの内容をメモしてくれた。

20分経ち,テーブルホストを決めて席替え。5分少々休憩を取った。休憩中も話が弾む。

ラウンド2のテーマは,「生徒が主体的に学ぶ授業にするための要素(手だて,環境,しかけ,ポイント,エッセンス…)は何でしょう。できるだけたくさん出してください」というもの。「できるだけ…」という文句をつけるか外すかなかり悩んだが,結局つけた。

まずはテーブルホストにラウンド1の話し合いの様子を新しいメンバーに伝えてもらい,半分に折った模造紙を裏返してラウンド2のテーマで話し合いスタート。それぞれのグループが,それぞれ違った話題で盛り上がっている。私はその間,テーブルの周りをウロウロして会話を聞いたり,時に会話に混ざったりした。自分があれこれと説明しなくても,話はどんどん進んでいく。これは見ていて本当に楽しい。話し合ってる教員も楽しそう(あとで「楽しいね〜こういうやり方」というコメントを複数もらった)。

ラウンド2が終了して,最後に振り返り。「今までの話し合いを振り返って,「生徒が主体的に学ぶ授業にするための要素(手だて,環境,しかけ)」の中で,あなたが最も大切だ,これは使える!と思うものを3つ選んで,A4の紙に大きく書いてください」と説明しようとしたそのとき,アクシデントが起こった。

「生徒が行方不明になったので至急職員室に集合してください」という放送がなったのだ。流れを断ち切られて愕然! でも,生徒のほうがずっと大切! 職員室で事情の説明があり捜索隊が組織され,次々に車に向かった。その間,私は中断した話し合いをどうすればいいか,この時間を無駄にしない方法を必死に考えていた。自分も捜索に出発しようとしたそのとき,また校内放送…「○○くんは,近くのブックオフで見つかりました。職員室に戻ってください!」。

よし,不幸中の幸い。職員室にみんなが戻ってくるまでの間,振り返りの質問を紙に書いて人数分印刷した。みんなで振り返るのはあきらめて,とにかく自分の心に残ったものを紙に定着してもらうことにした。勤務時間を過ぎていたので,一瞬「え?」という反応もあったが,みんな事情を理解してくれて,快く書いて出してくれた。

今,自分の手元に,みんなが書いてくれた振り返りの用紙がある。いろんな話がなされていたのに,3つ選ばれた「主体性を引き出すコツ」は,かなり共通していた。さあ,これを軸に,書きかけの研究紀要の考察を書き上げることにしよう!

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