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2010年3月の4件の記事

2010年3月29日 (月)

4月2日に自閉症青年が主人公の映画「ぼくうみ」上映!

4月2日(金)に仙台市福祉プラザのふれあいホールで,映画「ぼくはうみがみたくなりました」の上映会を行う。詳しくは,先日のブログ記事を参照。

○仙台で4月2日に「ぼくはうみがみたくなりました」を上映!
http://sphinx.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-197c.html

昨日の河北新報の「くらし」面にも紹介記事が掲載された。

昨日の夜は,上映用の機材を持って福祉プラザに行き,ホール側の機材の確認と音量チェックを兼ねた試写を行った。

原作は読んだあと,さわやかな気持ちになる小説だが,その感じがそのまま映画になっている。もちろん自閉症が主題の映画なので,自閉症を知っている人なら「あ〜」とか「そうそう」と思う場面がたくさんある。主役の俳優もいいが,一瞬出てくる子役もなかなかいい演技だと思った。前売りもまだあるし,当日券でもOKのようなので,宮城県内および近隣の皆さんはぜひ観に来てほしい!

昨晩は自閉症協会の若いお母さんたちと一緒に作業をした。お母さんたちも,この上映会に向けて一生懸命やっている。

4月2日には,自閉症協会の皆さんとともに,私も仙台福祉プラザで皆さんのご来場をお待ちしています!

2010年3月15日 (月)

感情コントロール The CAT-kit 指導法セミナー(基礎講座)を受講した

昨日,北海道の帯広にほど近い芽室というところで開催された,The CAT-kit の指導法セミナー(基礎講座)を受講した。今は札幌のホテルの一室でこれを書いている。

さて,The CAT-kit の CAT というのは Cognitive Affective Training の頭文字で「認知的感情トレーニング」とでもいった意味だ。主に発達障害の人を対象に開発された,感情認識とコントロールのための学習教材(群)である。自閉症の人の特性にしたがって,目に見えない「感情」というものを,目に見える形で理解できるように工夫されている。この講座の参加費には教材のお金も含まれていて,分厚いファイルに綴じ込まれた教材一式を受け取ることができる。

講座の内容は,午前中が服巻智子先生の講義で,自閉症の人の感情の特性についてと,CAT-kitによる指導の概略について。午後は前半が「それいゆ」スタッフからの事例報告,後半が服巻先生による CAT-kit を使いながらの体験的な学習だった。

受講して思ったことは,発達障害(発達年齢7歳以上)のこどもや大人にかかわるすべての支援者に,この指導法を知ってほしいということだ。

外国ではどうなのか知らないが,少なくても日本では,親はもちろん教員も,こどもたちの感情について指導・支援するためのトレーニングを受けていない。それなのに,家庭や学校では日々感情に起因する問題が起こっているのである。そもそも,親や教師自身の感情をどうコントロールするかすら個人に任せられている状況であり,周囲を見渡してみると,感情の処理がうまくいってない大人は(自分を含めて)たくさんいるのが現状だ。自分の感情もうまく取り扱えない人が,こどもたちの感情についてうまく支援できるとは思えない。

ところで,私がこのセミナーを受けようと思ったきっかけは,教材の中に「温度計」の絵を発見したからだ。感情の段階(例えば少し怒っているから激怒まで)を温度計の水銀柱に模して理解させるための教材である。

感情を温度計で視覚的に比喩するやり方は,私が以前から学んでいるプロジェクト・アドベンチャーの「対立がちからに」の中でも紹介されている。この中では「温怒計」という名前で,怒りの感情に特化した使い方をしている。

ずいぶん前の話になるが,とある高校に勤務していた頃,この「温怒計」を使って対教師の暴力事件を起こした生徒を指導したことがある。当時その生徒は1年生で,自分の感情をコントロールできない状況だった。たしか身なりを軽く注意されたことがきっかけで,激高して教師に向かっていったんだと思う。

その事件の特別指導の中で,「温怒計」をやった。まずその生徒の怒りの段階に名前をつけて目盛りに落とす。次に,それぞれの怒りの段階で自分がどんなふうになるのか,どんな場面・状況でそうなるのかを,対話しながら目盛りの近くに書き入れていく。最後に,この温怒計の上昇をおさえる(コントロールする)方法を一緒に考える。

最後のコントロール方法の話し合いの中で,生徒が選んだ方法は「水を飲みに行く」だった。私はそれを聞いたとき,そんな方法で本当に気持ちを落ち着かせることができるのかな? と思ったのだが,自分で決めた方法なので,それをぜひやってみるようにと励ました。そうしたらその生徒は,その後,本当にそのやり方を実践して,暴力事件を再び起こすことなく卒業していった。

怒りの感情レベルを視覚化すること,その上でそれをコントロールする方法を一緒に考えることで,生徒は劇的に変わるということをその一件で理解できたので,The CAT-kit の教材のひとつに「温度計」を見つけたとき,これは使えるとピンと来た。

うちの高等部では,来年度,「人とのかかわり」を指導の重点項目としてかかげることになっている。というのは,それを掲げなければいけない状況が日々あるということだ。しかし,指導しなければいけないと分かっていても,何をどう指導するのか,そのコンテンツについては白紙のままだった。今回,The CAT-kit を学んで,関連する書籍を購入したことで,具体的な指導の中身が見えてきた。

最後に蛇足ながら付け加えると,本当にその生徒の感情に寄り添って指導できるかどうかが,CAT-kit による指導の成否を分けると思う。こちら側から生徒の感情を「正しく」操作しようという意図があるとうまくいかないだろう。CAT-kit はあくまでも,生徒が考え気付く中で,自分の感情コントロールの方法を身につけていくためのものだ。

2010年3月 6日 (土)

学校で防災の教育を受けましたか?

▼チリ地震と避難行動 

先日,チリで大地震が発生して津波が日本までやってきた。チリ地震と言えば,少しでも防災のことを学んでいる人なら,数十年前にチリで起きた大地震で日本にも津波が到達して多くの人が亡くなったという史実を思い出したのではないだろうか。もう少し正確に書くと,1960年5月24日未明,宮城県から岩手県の三陸沿岸を中心に最大6mの大津波が来襲し,142名が亡くなるという災害があった。

そのときのマグニチュードは9.5。観測史上最大級の地震である。今回のチリ地震はM8.8と一回り小さかったので(それでも1978年宮城県沖地震の100個分),前回ほどの津波はもたらさないだろうと想像できた。それでも,かなり大きな津波が来ることは明らかだった。

気象庁は地震の翌朝に大津波警報を出し,チリでの地震発生からほぼ丸1日たった夕方に,気仙沼など三陸沿岸で1m以上の津波が観測された。気仙沼では津波が街の中に押し寄せて道路が冠水したり住宅や商店が浸水被害を受けた。

大津波警報を受けて,住民がどの程度避難するのか注目していたが,避難指示・避難勧告を受けて実際に避難した人が6%ほどというのは,予想外に少ない人数で驚いた。中には津波に乗りたいとサーフィンをしている人も1000人以上もいたということで,これにはもっとビックリした。

▼学校で防災教育がなされない現状 

気象庁から出された情報にしたがわない住民が多かったのには,いろいろな原因があると思うが,その中の教育の側面を私は問題にしたい。皆さんは,学校生活の中で防災教育を受けた記憶があるだろうか? 単なる避難訓練(緊張感なくゾロゾロと教室からグラウンドに出るあの訓練)ではなく,地震や津波はなぜ起こるのか,それが起こるとどうなるのか,被災しないためにはどうすればいいか,過去の地震や津波でどのような被害が起こったのか,などを,学校の先生から学んだ記憶がありますか?

火山や地震がどういうものかは,中学校の理科で少し学んでいるはずだが,それを「防災」という観点で学んでいる人はほとんどいないのではないだろうか。学校のカリキュラムの中で「防災」というのは位置づけにくい分野なのだ。自然現象の側面があり,社会のしくみや人の暮らしという側面もあって,既存の教科の枠に収まらないからである。

世界中で起こる地震の10に1つは日本で起こると言われている。地震が海底で起これば津波も起こる。地震や津波だけでなく,火山噴火や台風による風水害も毎年のように起こる。日本は自然災害の見本市のような国なのに,そういう災害を防ぐための教育は非常に貧弱なのが現状だ。

▼防災教育を学校に! 

例えば,今回のチリ地震でサーフィンをしていた人が,それ以前にこういう映像を見たことがあったとしたら,それでもサーフィンをしに行っただろうか?

Tsunami(2004)
http://www.archive.org/details/tsunami

この映像は,2004年のスマトラ島沖地震の際にプーケットで撮影された津波の映像だ。突然やってきた津波であっという間に流されていく2人の海水浴客。レストランの家具は浮かび,ガラスの割れる音がする。高校で理科総合Bを教えていたとき,科目の守備範囲からちょっとはずれるけど地震や津波の防災について深入りし,このビデオも必ず見せていた。

この映像を見て,それでも津波に乗れる,人の生死がかかった中でも自分は楽しみたい(命をかけて)と思う人がいるならそれを止めることはできないが,そんな人が日本に1000人以上いるとは思いたくない。

今回の大津波警報でも逃げなかった人,あるいは第一波の津波の低さを知り家に戻ってしまった人,そしてサーフィンをしていた人…津波に対する無知がそのような無謀な,自分だけでなく他の人をも命の危険にさらすような行動につながるのだとしたら,教育によって彼らの行動を変えていくことはできないだろうか?

▼みやぎ防災教育基本指針 

宮城県では,昨年度「みやぎ防災教育基本指針(PDF)」という計画をまとめ,冊子にして各学校に配布した。その中には,幼稚園から小中高校の発達段階に合わせた防災教育の指導系統図があり,自分の身を守る知識や技術や,被災した社会を立て直すための行動ができるところまで,教科横断的・総合的に指導することが示されている。

防災担当者の会議でこの内容が説明されて,本年度から実施されることになっているが,現場の動きは予想以上に鈍いと感じている。宮城県は「次の宮城県沖地震」がいつ起きてもおかしくない状況にあり,それほど猶予があるわけではない。このまま無策,無教育で地震が起きてしまって,多くの被害を出すのであれば,前回の宮城県沖地震や阪神大震災などの教訓がまったく生かされないということだ。

宮城県の地学の教員も,これではいけないと思って,防災教育に使えるデータやプレゼン資料を収録したCD−ROMを作成して県内の各高校に配布している。こちらの利用状況もはかばかしくないが,今はこれをもっと使ってもらうために,パンフレットや指導案づくりに取り組んでいるところだ。

私も今まで学校の仕事で忙しかったが,なんとか一段落したところで,今日はこの地震防災に関する仕事に取りかかる。さあ,がんばるぞ〜!

2010年3月 5日 (金)

仙台で4月2日に「ぼくはうみがみたくなりました」を上映!

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忙しさに取り紛れて告知を忘れていたが,自閉症の青年が主人公の映画「ぼくはうみがみたくなりました」が,仙台市福祉プラザのふれあいホールにて4月2日(金)に上映される。

【ぼくはうみがみたくなりました】上映会

日時:平成22年 4月 2日(金)
   ☆1回目 10:30~
   ★2回目 14:00~

場所:仙台市福祉プラザ ふれあいホール (仙台市青葉区五橋2-12-2 電話022-213-6237)

≪前売り券≫ 大人(中学生以上)¥1000 小学生 ¥500 未就学児 無料
≪当日券≫  大人(中学生以上)¥1100 小学生 ¥600

宮城県自閉症協会主催で,私はお手伝いとして1日会場に詰める予定。ぜひ多くの皆さんに-------できれば「自閉症って何?」というぐらい自閉症の人との関わりが薄い多くの皆さんに-------観てほしい。

詳細の確認や問い合わせは下記サイトから。

宮城県自閉症協会ブログ
[ぼくはうみがみたくなりました]上映会のお知らせ
http://bit.ly/9dnI6T

この映画の企画・原作・脚本をされている山下久仁明さんとは,十数年前に@niftyの障害児教育フォーラムという場で知り合って以来,お世話になっている。山下さんの息子さんが中学部卒業を目前にして交通事故で亡くなったときは衝撃を受け,その後小説の「ぼくうみ」を映画化すると宣言されたときは応援しようと心に決めた。そんなわけで,この映画にはほんの少しだけど制作費をカンパして,完成をずっと楽しみにしてきた。

今回,仙台で上映会が行われ,しかもそのお手伝いができるというのは,たいへん光栄でうれしいことだ。ぜひ多くの皆さんに会場に足を運んでほしい。

また,仙台以外でも日本全国で自主上映やロードショーが行われているので,映画「ぼくはうみがみたくなりました」製作実行委員会のサイトをご覧いただき,お近くの上映会場で観ていただきたい。

映画「ぼくはうみがみたくなりました」製作実行委員会
http://bit.ly/cyAiX6

映画「ぼくはうみがみたくなりました」公式サイト
http://bit.ly/9giem9


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