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2011年6月18日 (土)

東日本大震災のエネルギーは宮城県沖地震の126倍

今日は311から100日目。朝に震度2の小さな地震があったが,311以来,少しの地震でもノドから心臓が飛び出そうなくらい,ビックリするようになった。もう一度,震度6が来たらショック死しそう。

宮城県では1978年にM7.4の宮城県沖地震が起こった。この地震は平均37年周期でやってくることが知られていて,次の宮城県沖地震もそう遠くない将来に起こると予測されていた。2010年1月1日の時点で,この先10年以内に次の宮城県沖地震が近々起こる確率は70%とされ,防災対策も主にこの地震をターゲットにして行われてきた。県の被害想定で仮定された地震は,宮城県沖地震が単独で起こったときはM7.6で津波が最大2m,隣近所の岩盤と一緒に動く連動型の場合,M8.0で津波が最大4mというものだった。(これらのマグニチュードはモーメント・マグニチュード Mw)

2011年3月11日。数名の同僚と勤務先の体育館にいるときに,複数の携帯電話の緊急地震速報が一斉に鳴りだし,ほぼ同時に揺れが始まった。すぐに携帯を開いて見ると,震源は「宮城県沖」と表示されている。その瞬間,予想されていた宮城県沖地震がついに起こったと思った。揺れは強弱を繰り返しながら長く長く続き,私は記憶にないが,その時近くにいた同僚によれば,私は「連動型だ」と言ったらしい。

しかし,真実はそのいずれでもなかった。起こったのは,事前の予想をはるかに上回る,マグニチュード9.0という超巨大地震だった。

地震のマグニチュードとは,その地震で放出されるエネルギーの規模を表す数値である。前回の宮城県沖地震(Mw7.6)と,実際に起こった東日本大震災(Mw9.0)は,エネルギーとしてどれくらいの違いがあったのか,ちょっと興味を持って,気象大学校で先生をしている友人に手伝ってもらって計算した。

東日本大震災のエネルギーをEe,宮城県沖地震のエネルギーをEmとすると,

Ee/Em = 10^(1.5*2つの地震のマグニチュードの差)

で求められる。2つの地震のマグニチュードの差は,9.0-7.6=1.4 なので,

Ee/Em = 10^(1.5*1.4)=10^2.1=125.89…

東日本大震災のエネルギーは,宮城県沖地震の約126倍という結果になった。

こちらに明治以降に津波被害を引き起こした地震の,エネルギーを比較した図がある。1960年のチリ地震津波が突出していて,2004年のスマトラ沖地震と,今回の東日本大震災が次に続く。この図に前回の宮城県沖地震を載せようとすると,青い棒グラフはまったく描くことができない高さになる。

東日本大震災は,まさに「けた違い」の超巨大地震だった。

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