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2012年5月27日 (日)

2012年の金環食〜22年の時間旅行

栃木県真岡市の小さな公園(蓼沼親水公園)で,金環日食を見てきました!

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22年間楽しみにしてきた金環日食

1990年にリリースされたドリカム3枚目のアルバム「WONDER 3」に,2012年の金環食を題材にした「時間旅行」という曲がある。私の大好きな曲の1つだが,22年前にこの曲を何度も聞いていた頃は2012年なんてずっとずっと先の未来の話だった。

今回,1990年には存在していなかった息子と娘を連れて家族全員で金環食を見るというのは,ある意味,不思議な出来事だった。久しぶりに「時間旅行」を聞いていると,1990年から一気に2012年に来たような感じがして,ドリと一緒に本当に時間旅行をしてきたかのような錯覚を覚える。

栃木県の小さな公園で…

今回,真岡市で観測することになったのは偶然の成り行きだった。仙台は金環食帯からわずかに外れていて,部分日食になってしまう。せっかくの金環食だから金環食になる場所で見たいということで,当日の晴れの確率などから水戸市に白羽の矢を立てた。偕楽園かその近くの公園で,指輪のような金環食を観察しようと思った。

金環食は朝6時すぎから始まるので,水戸に前日入りになる。宿泊先は楽天トラベルで一番安い「偕楽園ユースホステル」を予約した。食事なしの素泊まりで,4人家族全員合わせて4750円という怖いくらいの格安料金。娘は「ベッドがあって丸いテーブルがあるお部屋が良かった」とガッカリしていたが,液晶テレビもあるし,小さな大浴場もあり,無線ルーターもLTEでつながったし,数時間寝るための部屋と思えば十分だった。

せっかく前日に水戸に行くので,偕楽園YHに行く前に,水戸からほど近いアクアワールド大洗水族館に寄った。何の予備知識も期待もしないで行ったのだが,イルカとアシカのショーなど来園者を飽きさせないイベントが次から次とあり,とっても楽しい水族館だった。子どもたちもイルカにバシャーンと水をかけられて大喜びだったが,そのショーの中で「水戸の明日の天気は曇りです,残念!」とアシカがポーズを取るシーンがあり,私の頭はその瞬間から,明日どこで観測するか,そのことだけで一杯になった。

日本の南岸に前線が貼り付いていて,九州から関東までの太平洋沿岸は曇りから雨の予報。その中で,宇都宮ではかろうじて晴れそうという情報もあった。風向きを考えても,海辺から離れるほど雲は薄くなりそうだ。宿を引き払って仙台に戻る選択もあったが(仙台は晴れ予報),寝る前には,早朝出発して西に向かうということで心が決まった。子どもたちには4時起床,5時出発と宣言して,とりあえず就寝。寝る間に見た空は,どんよりと厚い雲に覆われていた。

緊張のあまり3時に目が覚める。再び iPad でいろいろ検討。Google Map の航空写真で観測に適した場所を探した。金環食は3時間ほどのイベントなので,近くにトイレがほしい。そして東側に空が開けている必要もある。宇都宮の帝京大学キャンパスで観測会があることも分かったが,あまり北に行ってしまうと月の軌道が太陽の中心からずれる分,金環食になっている時間が短くなる。また,宇都宮まで北上するには時間が厳しい。

そんな時にふと目に入ったのが,北関東自動車道・真岡ICの近くにある小さな公園だった。Google Map の航空写真を拡大してみると,トイレらしき建物がある。駐車場もオープンな感じで,早朝でも駐められそうだ。公園の東側は鬼怒川なので,空を遮るものもない。少し不安もあったが,出発時にはこの公園に行ってみようと8割方心が決まった。

朝5時,ドキドキの出発

予定通り午前5時に出発。前の晩に係の人に聞いていたとおり,オートロックの非常口を開けて,家族4人コソコソとYHを後にした。その時,水戸市内の天気は薄曇り。雲を通して青空がのぞいているような場所もあった。常磐自動車道から北関東自動車道に入りどんどん西に進んでいくと,みるみる青空が広がった。車内に差し込む朝日が眩しい。この朝日を見て,蓼沼親水公園の選択が間違っていないと確信した。

午前6時,蓼沼親水公園に到着。先客が1人,望遠鏡を組み立ててスタンバイしていた。ごあいさつをしたら,札幌から来たとのこと。やはり,海沿いで観察する予定だったが,前の晩にグーグルでこの場所を見つけて来たのだという。栃木県の小さな公園で,札幌の人に出会うとは思わなかった。

金環食が始まった!

日食まで20分に迫っていたので,車から機材を降ろしてすぐに準備に取りかかった。準備完了と共に日食開始。太陽の右上から徐々に欠けていく。そして約1時間後,ついに金環食が始まった。

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金環食の時間帯だけ,やや厚い雲がかかったが,手製の太陽観察シートを通してきれいな太陽のリングが見えた。予想以上に神秘的で,興奮した。家族全員で神秘的な時間を共有した。金環食となっている時間は約4分。前半は,望遠鏡に付けたデジカメで写真を撮り,後半はデジカメを外して望遠鏡を直接のぞいて観望した(望遠鏡の先端に眼視用の減光シートを取り付けてある)。辺りは薄暗くなり,肌寒くなった。私は気づかなかったが,小鳥たちがさかんにさえずっていたらしい。小鳥も太陽の異変を感じ取ったのだろう。

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金環食の時間帯が過ぎ,太陽が再び少しずつ姿を現し出すと,こどもたちは現金にも興味を失い,公園の遊具に遊びに行った。私はさらに1時間半,太陽が完全に顔を出すまで写真を撮ったり目で見たりして,余韻を楽しんだ。

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時間旅行,再び…

こどもの頃から天体観望が趣味で,部分日食や皆既月食などを何度も見てきたが,天気に恵まれないことも多かった。金環食を見たのはこれが生まれて初めてだったし,こんなに天気に恵まれたこともあまりなかった。とても神秘的な金環日食の魅力にとりつかれた。

次回,日本で見られる金環食は2030年の6月1日に北海道にて。18年後か。私は63歳だ。もう仕事を休むかどうかとか,気にしなくていいな〜。もしかして,孫と一緒に見てるかな〜。さあもう一度,時間旅行だ!

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