書籍・雑誌

2009年9月21日 (月)

ザ・ギバー 記憶を伝える者

むちゃくちゃ,おもしろい。
そして怖い。

Giver
ザ・ギバー 記憶を伝える者
ロイス・ローリー/作
掛川恭子/訳
ユースセレクション(講談社)

読み終えたあと,見慣れた景色が違って見えるくらい衝撃的な物語だ。

作家の時間でお馴染みの,いわせん(岩瀬直樹先生)やKAIさんのブログで,最近たてつづけに話題になっていた本。

今の日本は,この物語に出てくる「コミュニティ」のようになりつつあるのではないか。自分も,「コミュニティ」に出てくる人たちのように「画一化」されているのではないか。そんな恐怖を感じる。

もう絶版になってしまっているらしいが,新訳で再版しようという動きがある。題名が微妙に違うのは,新訳だから。

最高の小説! 『ギヴァー ~ 記憶を注ぐ者』普及プロジェクト!!

ちなみに私は,広瀬図書館から借りたが,閉架書庫からわざわざ持ってきてもらった。こんないい本が,どうして閉架になっているのだろう。絶版になって手に入りにくいからかな?

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2009年9月13日 (日)

弟の戦争

今日は,昨日の研修会の報告をずっと書いていた。
夕方3時過ぎにやっと完成!

MAP研究会・2009年度活動報告

夕方から夜にかけて,一冊の本を一気に読んだ。

Gulf

弟の戦争
ロバート・ウェストール 作
原田勝 訳
徳間書店

KAIさんのブログで紹介されていて,興味を持った。

読んでよかった。
taroにもすすめてみようか,どうしようか。

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2009年4月 5日 (日)

流れ星におねがい

ブログ「もぐらのさんぽ」でKAIさんがお勧めしていた「流れ星におねがい」という児童書を,先日,近くの図書館で見つけて借りてきた。

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流れ星におねがい
森 絵都/文
和歌山静子/絵
童心社

主人公が小学4年生で,うちのtaroも今度4年生。taroに読ませようと思ったのだが,その前に自分で読んだ。うん,いいね〜このストーリー。

森絵都さんと言えば,2年前に「風に舞いあがるビニールシート」で直木賞をとった作家だが,私の存じ上げているレインボーおやじさん(山下久仁明さん)の,手塚プロでの後輩にあたる方だそうだ。

そのレインボーおやじさんは,自閉症の青年を主人公にした自著「ぼくは うみが みたくなりました」の映画を完成させたところだ。たしか今日が試写会ではなかったかな? きらママさん,行ったかな?

ぼくうみチャンネル(映画の紹介)
映画「ぼくは うみが みたくなりました」製作実行委員会

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2009年4月 1日 (水)

社会性と感情の教育—教育者のためのガイドライン39

最近,Social and Emotional Learning が気になってしかたがない。今の学校に本当に必要なのは,これではないかと感じている。

Social and Emotional Learning は,日本語では「社会性と情動の教育」と訳されているようだ。その言葉でインターネットを検索すると,いろいろな文献が引っかかるので,独学で勉強できる。

今読んでいる本も,それらの文献の中でよく引用されている本だ。

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社会性と感情の教育—教育者のためのガイドライン39
M.J.イライアス 他著
小泉令三 編訳
北大路書房

まだ読んでいる最中だが,いろいろ刺激になることが書いてある。大事なことがたくさんあって,ラインマーカーでたくさん線を引きながら読んでいるが,その中でちょっと面白いな〜とおもったところを引用する。

ほとんどうまくいっていない薬物乱用防止プログラムは,仲間からの圧力,ストレス,対処,誠実さ,結果として起こることへの配慮といった社会性と情動の側面を子どもに理解させようとせずに,不法な薬物使用の危険性についての情報のみを子どもたちに与えている。

前後の文章がないと意味をつかみにくいかもしれないが,要するに「薬物防止プログラム」と銘打って,やるのは講師を呼んで講演会をして終わりというようなプログラムでは,まったく役に立たないということだ。

これが面白いと思ったのは,こういうのが日本ではありがちだから。…というより,日本ではこういうやり方でしかやっていないのではないだろうか。私の教員経験を振り返っても,性教育や安全教育など,すべて危険性の情報を伝える講演会をして終わりだったな〜。

たばこが自分や周りの人に有害だと知っていてもやめない人がいるように,危険性の情報を与えたからといって,その行動を抑制できるわけではない。薬物だって,友だちに誘われたりするわけだし,自分が精神的に参っているときに,忍び寄ってくることだってあるだろう。そういう社会性や感情にかかわる部分をきちんと学ぶことこそが,自分で責任ある選択をするためには必要なのだと思う。

薬物防止の講演会を何度開いても,効果は期待できない。そういうことを,うすうす感じていたとしても,ではどうすればいいのかという代替案が,教員にも浮かばないのではないか。今,私が学んでいる「社会性と情動の教育」の中に,その答えがある。そして,この「社会性と情動の教育」は,宮城県が平成12年度から全県で取り組んでいるMAP(みやぎアドベンチャープログラム)と重なる部分が大きい。

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2009年2月 1日 (日)

「学力とは何か」(諏訪哲二)読了

いや〜,面白かった!

修学旅行のDVDを作り終え,その最終工程でイメージファイルに書き出すのに4時間ほど必要だとパソコンに言われたので,その間は読書タイム。

本当は,今週の授業の予習をしなければいけないはずだったが,誘惑に負けた。

ちょこちょこと時間を見つけて読み進めていた「学力とは何か」の残り半分を一気読みした。いや〜,面白い!

今まで漠然と感じてきたこと,そして,うっぷん晴らしもかねて「Sphinxのひとこと」に断片的に書いてきたことが,整理されてここにあった。さらに,私にはない視点からの意見もたくさんあって,勉強不足を痛感させられた。

この本の中で私の感覚で理解できなかったのは,PISA型学力を信奉する人が拝欧主義であると,バッサリと切り捨てているところだけ。私自身はフィンランドの教育から学べることがたくさんあると思っている。

それ以外の部分は,首を何度も縦に振り,そうだよね,そうだよねと心の中でつぶやきながら読んでいた。

後書きの一文を引用する。

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学力が低下したことより,学力の低下を含む子どもたちの人間力の低下の方がずっと問題なのである。だから,教育業界も親も,学力が低下したからと学力に向かって直線で走り出すことよりも,もう一度子どもがおとなになることや,近代的な個人(市民)になること,学校や教育とのつながりをじっくりと考えてみる必要があるのではなかろうか。
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学力向上のために授業時間1割増とか行事削減とか言う,その脊髄反射のようなシンプル思考が非常に腹立たしい私だが,今までどうしてそんなアホな考えがまかり通るのか理解できなかった。しかし,この本を読んで,そういう人がどうしてそう思ってしまうのか,初めて理解できた。

実は,先日読んだ尾木直樹さんの「教育破綻が日本を滅ぼす!」は,方向性には同意できるような気がするけど,その主張にそのまま乗っかる気持ちにはなれなかった。つまり違和感を感じた。しかし,こちらの本にはまったく違和感を感じなかった(PISAを除く)。

私にとって,MAPを学ぶということは,こどもたちの人間力の低下に立ち向かうための武器をもつということだと思っている。学力,学力と言う人のことを信用していないが,そう言ったところで世間一般は変わらない。世間一般に受け入れられている「学力信仰」がまがい物であるということを,MAPを通じて証明していかなければいけないという気がする。

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2009年1月26日 (月)

「学力とは何か」(諏訪哲二)が面白い

Gakuryoku_2久しぶりに出勤。1日体力が持つか心配だったが,なんとかなった。ま,あと4日あるので,息切れしないように…。

昨日買った4冊の本を読んでいるが,今日3冊目に入った。

学力とは何か」(諏訪哲二)

まだ25ページしか読んでいないが,とても面白い!

今日読んだ中で印象に残った言葉。
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つまり,保守派の学力とは「社会維持的な知的能力」のことなのである。

一方,進歩派にとっては学力は「社会批判的な知的能力」であるので,今ある「知識」をそのまま重視することには抵抗がある。
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私は,社会を変革させていくのが若者(次世代の者)の使命だと思っているので,学力を「社会批判的な知的能力」ととらえるほうに属している。

保守派≒「知識」重視派≒「学力向上」派。なるほど,これは分かりやすい。私はこの3つ,ぜんぶキライだ。

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2009年1月12日 (月)

効果10倍の<学び>の技法・理論編

昨日紹介した「効果10倍の<学び>の技法」には,理論編が存在する。しかし,書店では手に入らない。

本の後書きに記されているメールアドレス宛にメールを出したら,著者の吉田新一郎氏から,すぐに添付書類で送られてきた。

WISH の点検をしてもらっている間,ネッツトヨタ折立店のテーブルに MacBook Pro を開いて読んでいたが,こちらも心にヒットしまくりだった。

その中でも,教員研修をどうしていくべきかという部分は,自分の来年の仕事に直結するのでたいへん興味深いものだった。校内研究をリードする研究部の一人として(来年もそうなると決まってはいないが…),教員がやらされていると感じ,モチベーションが下がり続けるような研究にはしたくない。

また,読みながら思っていたことは,日本の学校には「教員の仕事の棚卸し」が必要だということ。教員の仕事を一度全部ゼロにしてみて,本当に必要な仕事から順番に戻してみたら,勤務時間内に納まる仕事はどれだろう。今している仕事は,ほとんど全部はじき出されるのではないだろうか。

教員の仕事が,本当に大切なこと以外のことで成り立っている現状がこの先ずっと続くとしたら,とてももったいない話ではないか。逆に,本当に大切なことができる職場になったら,これほど楽しい職場はないのではないだろうか?

そういうチャレンジに,残りの教員生活を使ってみたいな〜。

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2009年1月11日 (日)

効果10倍の<学び>の技法

今日は1日仕事をがんばった。TO DO リストの項目が5つ片付いて,明日は仕事なし!

よし,飲むぞ〜!
飲みながら,昨日読み終わった本を紹介しましょう。

Kouka10
効果10倍の<学び>の技法
シンプルな方法で学校が変わる!
吉田新一郎・岩瀬直樹
PHP新書455(→出版社の書籍紹介

教員になって18年になろうとしているが,なかなか学校というものに慣れない自分がいる。実は教員に向いていないのではないかと思うこともしばしばである。

でも,MAPを通して同じ価値観をもった教員と出会い,自分の感覚もあながち間違っていないと感じることができた。そしてこの本も,MAPで出会った先生たちと同じように私に勇気をくれた。(そしてまだまだやるべきことがあるという向上心も!)

例によって,読んでいて私の心にクリティカルヒットしたフレーズをいくつか。

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生徒たちができるのに教職員たちがしてしまうことで,生徒たちの学びの機会を奪い去っていることが学校の中にはたくさんあります。

大人同士で情報交換やコミュニケーションが図れず,学びもほとんどないのに,教室で生徒たちとコミュニケーションがスムーズに取れ,学びのある授業が展開できるとは信じがたいですから。

押さえるべきは指導要領であって,教科書ではないのです。

「教育」の鍵は,知識よりむしろ「問いかけること」です。

本来,学ぶことはとても楽しいことのはずです。

そもそも,「教師や学校を信頼していない」」というメッセージを含んだアプローチがどうして成功するでしょうか?(昨今の教育「改革」について)

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学校を楽しい学びの場にするための具体的なヒントが,この本にはたくさん詰まっていた。全部一度に真似することはできないが,すぐにでも取り入れたいアイディアがたくさんある。

第1章と第2章は,教員研修を豊かな学び合いの場にするための方法が書かれている。うちの学校でも来年度から2年間の自主研究が始まるので,ここに書かれたことを参考にして,楽しい研究にしたいと思う。

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2008年12月21日 (日)

「仕事はストーリーで動かそう」の川上徹也さんにコメントをいただく

「仕事はストーリーで動かそう」のことをブログで紹介したら,著者の川上徹也さんにコメントをいただいた。

ありがとうございます!happy01

ということで,もう少しこの話を続けてみる。

私は理系なので,基本的にロジックで動くタイプだ。でも,過去を振り返って考えると,重要な決定ほどロジックではなく「夢」とか「期待」とか,そういう部分で行っていることに気づかされる。いや,途中まではロジカルに考えているのだが,いざ踏み出すときのきっかけはロジックではないと言った方が正しいかな。

また,チームで何かをしようとするときも,「それは○○という理由で必要だ」というようなロジックでは物事が動かなくて,場の雰囲気とかお祭り気分みたいなところで,ガーッと物事が動いていったりすることがよくある。人は必要だからやるんじゃなくて,やりたいからやるんだよね。

そんなことで,この本の帯に書かれた「データやロジックだけで人は動かない」には共感した。

また,ストーリーのもつ影響力にも,日頃感じるところがあった。

著者も触れているが,こどもを説教する代わりに,昔話や童話を読んであげるほうがずっと効果的だ。

また,MAPの研修でグループワークを行っているときに,「野鳥が教えてくれること(Lessons from Geese)」というストーリーをみんなで読んだことがあった(*)。このストーリーは,そのグループがめざしているものと強くシンクロしていて,その後の活動に,このストーリーの内容が大きな影響を与えた。

*日本語訳された"Lessons from Geese"の Fact1-5を読んだ。

さらに最近,自閉症の療育の世界では「ソーシャルストーリー」とか「コミック会話」という指導法が注目されている。視覚的な情報処理を得意とし,逆に目に見えない対人関係や世間一般のルール,暗黙の了解などの理解が苦手な自閉症の人たちに,それらの内容を絵や文字のストーリーにすることで,理解しやすくする指導である。自閉症圏の人たちは,例えば対人関係で生じた問題を,ただ言語化して教えるだけではなかなか理解できないが,そのとき起こったことを絵や文字に起こして伝えることで理解が深まるらしい。

こんなことを折に触れて考えていたところに出会ったのが,「仕事はストーリーで動かそう」。近い将来,チームでひとつの目標に向かってチャレンジする機会があるので,その際に,ぜひストーリーを活用してみたい。

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2008年12月14日 (日)

「仕事はストーリーで動かそう」(川上徹也著)

普段,本はもっぱらアマゾンから購入しているが,今日読んだ本は珍しく本屋さんで購入した。

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仕事はストーリーで動かそう(川上徹也)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレスコミュニケーションズ
定価:1450円+税

<帯の言葉より>---------
 データやロジックだけで人は動かない

 営業力,交渉力,プレゼン力,コミュニケーション力など,他の人と確実に差をつける究極のビジネススキル

 ストーリーには感情を動かす力があります。相手の感情を動かすことで,あなたの仕事は大きく変わります。あなたの商品,あなたの会社,あなた自身に,人々の感情を動かすストーリーはありますか?
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 この本を本屋さんで見かけたのは偶然だった。待ち合わせよりずいぶん早く仙台駅についてしまったので,駅ナカの本屋さんに暇つぶしに入って見つけたものだ。書棚をぼんやり見て歩いているとき,なぜかこの本に目が留まり,背表紙の題名を見た瞬間,今の自分に必要な本だとすぐに分かった。

 本を買うつもりではなかったので,1450円という値段に少し悩んだが,この著者の講演会を聞きに行ったつもりになれば安いものだと心の中で言い訳して購入した。

 しばらく積ん読だったが,今日一気読みした。2時間ほどで読める文章量で,内容も平易ではあるが,そこに書かれた内容は奥が深い。きっとこれから何度も読み返すだろうと思う。

 面白かったのは,本の内容の中に,以前私が読んだ本とリンクしている部分があったこと。ひとつには会社のストーリーの例として,「リッツ・カールトン大阪」の事例が紹介されていた。また,ストーリーで世界的に成功した会社の例として,お客さんが買った魚を投げるパフォーマンスをする,シアトルのパイク・プレイス魚市場が出てくるが,この魚屋さんの話は以前読んだトム・ケリーの「発想する会社!」でも紹介されていた。

 こうやって自分が学んでいるものが相互にリンクしているというのは,いい傾向だ。方向性として間違っていないということだろう。

 さて,私は何にストーリーを活用しようとしているか。それはまだ秘密である。

 蛇足だが,この著者のブログ「カワテツのこんなん考えましたけど」に使われているテンプレートは,このブログのものと同じものだ。だからどうということではないのだけど,親近感を覚える。

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2008年11月 8日 (土)

「異脳」流出【独創性を殺す日本というシステム】

今日は,1日まったく仕事をしない日にした。

午前中は,二人のこどもを連れて,TSUTAYA→市民図書館→マクドナルドをはしご。マクドナルドのハッピーセットの付録は,今日から「たまごっち」。たまごっち好きのayuが喜んでくれて,お父さんもハッピー!

午後は,taroのお友達の女の子2人がうちに遊びに来て,Wii や チョコ(うちに来たチビ猫)で楽しそうに遊んでいるのを見ながら,市民図書館から借りてきた本を読んだ。


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「異脳」流出【独創性を殺す日本というシステム】

日本を出て,海外で活躍している7人の研究者のインタビュー集である。7人のうちの何人かが,高校時代は暗記科目(社会科)が苦手で,理科のなかでも生物が苦手だったということで,自分の高校時代を思わずふり返ってしまった。私も生物が苦手。そして,共通一次試験の偏差値は,現代社会と世界史が大きく足を引っ張っていた。(むろん,同レベルで語るつもりはないが)

それはともかく,日本という国は,自分の目と心で物事の価値を判断できない無責任な国だということを再認識した。日本人が昔からそうだったとは思わないが,少なくても現在はそうなってしまっている。

だから例えば,その研究者がどんな研究をしたかとか,どんな論文を書いたかよりも,何歳なのか(若ければダメ),どこの大学の所属か(東大が一番)といった本質的ではない部分で人を判断する。

また,ノーベル賞を受賞した日本人に,あわてて文化勲章を授与するということがよく起こるのも,やはり価値判断を自力でできていないことの証だ。他者に評価されて初めて自国民の才能に気づくのだから。

価値判断を他者に頼り,自分で考えようとしないのだから,それは無責任というものでしょう。無責任な人に囲まれて,才能とやる気のある人が疲弊するというのが日本の現状。これは何もサイエンスの世界だけの話ではなく,日本のどこにでもある話だと思う。

目に留まったフレーズをちょっと抜き書き

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同じ人間がアメリカでできて,なぜ日本ではできないんでしょう。

日本では相手を批判すると面子をつぶすのではないかと恐れ,研究で最も重要な建設的批判が起こらない。お互いに批判を水際で止めて曖昧にしてしまうため,そこそこの研究成果で満足し,大きなブレークスルーにつながる芽を摘んでしまっている。

日本は基本的にモグラ叩きの社会で,日本人同士を前向きに評価しようとしない民族性がある。(略)アメリカでは相手が自分よりすぐれていると認めると,「一緒にやらないか」と声をかけて,共著でよりグレードの高い論文を書こうとする。

日本の大学は,一定年齢に達すると各種の委員会や協議会に取り込まれ,研究の自由な時間を奪われてしまう。(略)日本は悪平等社会だから,できる人もできない人も委員にして,同じ扱いをしながら全体をつぶしてしまっている。
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そういえば,私の大学・大学院時代の恩師である教授も,アメリカの大学と兼務でうちの大学に来ていたが,今はもうアメリカに戻ってしまった。日本に在任中は7人の異脳と同じようなことをおっしゃっていたので,恩師も日本での研究生活に限界を感じたのだろう。

無責任な人が,わざわざヘンテコなシステム(や価値観)をつくって,やる気のある人の意欲を奪っているという構図は,教育の世界でも同じ。

教員免許更新制などというものが始まるが,これも大学の研究者の研究時間を今以上に奪うとともに,現場の教員に無駄なお金と時間のコストを払わせるものだ。何も考えない人たちが,考えていないのに仕事をしたように見せかけるためにつくったものとしか思えない。

残業が当たり前という価値観も同様。評価されるべきは,どれだけ長く仕事場にいたかではなく,どれだけ意味のある仕事をしたか。でもそういう評価を日本人はできないので,長く仕事場にいることが立派なことだということになる。恐ろしいほどの単純化。いくら仕事場に長くいたって,たばこを吸って,無駄話をしているのなら,意味はないでしょう?

一事が万事。日本という国はこういう感じで,やる気のある人が生きにくく,楽しくない生活になるように設計されていると感じることが多い。私はバカバカしいと思うのだが,皆さんはどう思うだろう?

こちらの文章も一緒にどうぞ…

日本にノーベル賞が来た理由
幻の物理学賞と坂田昌一・戸塚洋二の死
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20081009/173322/

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2008年10月25日 (土)

本が届いた…クォーク(第2版)

Dscf8619「クォーク(第2版)」(ブルーバックス)が,昨日やっと手元に届いた。先週,100ページだけ読んだ「質量の起源」(ブルーバックス)と同時に注文したものだ。

こちらは,今年のノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎氏の著作なので,注文が殺到しているのだろう。「在庫あり」の表記だったが2週間以上待たされた。ノーベル賞は金メダルではないが,届いた本には金ぴかの帯が巻かれていて驚いた。

修学旅行の準備も峠を越え,今日は久しぶりにゆっくりできる1日だが,仕事をしない1日にはできない。光明祭(学習発表会+バザー)のパンフレットづくりをしながら,体を休める予定。読書の時間はあるかどうか…。

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2008年10月20日 (月)

ハッピーバースデー―命かがやく瞬間

Happybirthday先日,図書館で見かけて借りてきたが,読まないうちに返却期限がきてしまい,先ほど返してきた。

私は読めなかったが,私の代わりにtaroが興味を持ち,全部読んでしまった。taroがいつも読んでいる本より字が小さくて長いと思うのだが,苦にすることなく一気に読んだ。こんな本も読めるようになったんだ…。


ハッピーバースデー―命かがやく瞬間(Amazon)

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2008年8月28日 (木)

読了「イーグルに訊け」

A_05イーグルに訊け
インディアンに学ぶ人生哲学
天外伺朗・衛藤伸之
飛鳥新社

 自然から切り離されて生きていることで生じるストレス。日本にはたくさんあると思う。インディアンの生き方,考え方は,昔の日本のそれに似ている。

 しっかり感じて,ゆっくり考える時間のない生活は味気ない…というよりそんな人生は生きているとは言えないよね。与えられた時間を,本当に大事なことに使いたい。

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2008年8月25日 (月)

光とともに…

Hikari 仕事部屋を片付けた効果なのか,最近,2階で仕事をしていると,こどもたちが上がってきてじゃまをする。

今も,修学旅行の下見ビデオの編集をしようとしたら,taroが上がってきて,「光とともに…」の1巻を読み始めた。

先日,片付けの最中に,机の前に飾られていた戸部けいこさんのサイン入りの絵を見つけて,「これなあに?」と聞いてきた。「光とともに…」の第3巻の裏表紙になっている,じょうろを持つ光くんの絵だ。

「そこにある漫画を書いた人にもらったんだよ」というと,「有名な人?」と興味津々。前に児童館の先生がこの「光とともに…」を読んでいたのだそうだ。

taroは障害児教育フォーラムのオフなどで,自閉症のこどもたちと一緒に過ごしたことがあり,自閉症の子のことを体験的に知っている。普段,コミックをほとんど読まないtaroだが,この先どうなるんだろう。どこまで読むのか,どんな感想を持つのか,ちょっと楽しみだ。

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2008年8月11日 (月)

「いのちを守る地震防災学」読了!

Ec_007 「防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション」の次に新幹線で読み始めた「いのちを守る地震防災学」を,今日,宮城教育大学の210番教室で読み終えた。

これら2冊の本は,扱っている内容がオーバーラップする部分が多く,それぞれ違った角度から述べられていて,参考になるところが多かった。

「いのちを守る地震防災学」では,地震発生からの復興過程を4つのフェーズに分類している。

フェーズ0 失見当期      地震発生〜  10時間
フェーズ1 被災地社会の成立期 10時間〜 100時間
フェーズ2 災害ユートピア期 100時間〜1000時間
フェーズ3 復旧・復興期  1000時間〜

そしてこの時間軸に沿いながら,地震時にいのちを守り,その後,社会基盤を回復させ,生活と仕事を立て直しながら街を復興させていく過程とそのために必要なことを丁寧に述べている。避難所に実際に掲げられたルール一覧も興味深い。

印象に残ったフレーズ。

・復興は,新しい現実の下で生きていくことを被災者が納得できたときに完了する。
・人々が外食できるようになることは復興のしるし。
・これからの地震防災にとっての急務は,震災という問題に対して主体的に取り組める人材を育成すること。

このほかにもたくさん覚えておきたいフレーズがあった。

この本は,初版が出た2003年に購入したものだが,読み始めるまでに5年もかかってしまった。

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2008年8月 8日 (金)

読書 in 新幹線

読書 in 新幹線
往復の新幹線で、「防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション」〈クロスロードへの招待〉を読み終わり。

このクロスロードというアクティビティを、ぜひ宮城県にも広めて行きたいと思った。

昨日はお台場の日本科学未来館で翼竜展を見た。
今日は同じくお台場の船の科学館で、南極観測船宗谷の艦内を見学。ポケモンセンターで買い物をして、新幹線へ。

息子と父の2人旅。もうすぐ終わる。

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